インスタフォロワー2万人 福島を発信するアラサー夫婦、掲載依頼も

滝口信之
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 福島県内の観光地や飲食店を紹介するインスタグラム(インスタ)のアカウントが話題を呼んでいる。開設から1年弱で、フォロワーは2万人を突破。投稿者は「県内外の人に福島の良さを発信していきたい」と話す。

 発信するアカウント名は「たくゆり|福島県のおでかけガイド」(@takuyuri_fukushima)。県内で生まれ育ち、郡山市在住のアラサー会社員「たくまる」と「ゆり」(いずれも仮名)夫婦が昨年7月から投稿している。

 数日に1度のペースで、県内のイベント情報やグルメ、観光地情報を投稿している。4月には「観光にオススメ 国の重要文化財」として会津若松市の「さざえ堂」や、リニューアルされカフェなどが併設された開成山公園を訪れた際の動画などが紹介されている。

 始めたきっかけは、県内の観光地や飲食店を紹介するインスタのアカウントが少ないこと。2人は旅行が好きで、飲食店や観光地を調べる際に主にインスタを活用していたが、県内向けのアカウントは見当たらなかった。「若い世代はインスタで調べることが多い。同じようなニーズはあるかもしれない」と考えた。

 インスタを投稿よりも、見ること優先で使ってきた2人。そのため、インスタグラマーが配信しているYouTubeで動画を確認し、投稿術を学んだ。20~40代の女性が行きたくなるグルメ情報や、観光地などを投稿するように意識している。雑誌やSNSで話題になっている所を調べ、2人が「実際に行きたい」と感じたところに撮影に行き、インスタに投稿している。

 反響は予想以上で、開設4カ月でフォロワーが1万人を突破。5月8日時点で2万4千人を超えた。県外のフォロワーから「福島を旅行するので、おすすめのスポットを教えてほしい」といった要望が来るほか、飲食店からは「取り上げてもらえないか」「来店していたんですね。ありがとうございます」と連絡が来るという。

 「福島というと、震災でネガティブな印象があるが、浜通り、中通り、会津とそれぞれに魅力が多くある」と2人は話す。「投稿を見た人が、行ってみたいと思う投稿を続けていきたい」(滝口信之)

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