木村響子さんをスルーする世間の都合の良さ

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https://www.asahi.com/articles/ASS8Z2VNNS8ZPTIL00LM.html
SNSで中傷されて自死したプロレスラー木村花さんの母親が「投稿者」に賠償を求めた後、投稿の画像は「第三者による捏造(ねつぞう)」として反訴された二つの訴訟の判決で、大阪地裁(山本拓裁判長)は30日、双方の請求を退けた。捏造の可能性を認めた上で、母親はその点を容易には知り得なかったと判断した。

木村響子さんについて誰も関心を持たなくなった。捏造スクショの件が大きいが、それ以外に言動の不自然さもある。弁護士に頼むと依頼人はロボットみたいになってしまう。自分で自分の舵取りが出来ない危うさがある。一応は司法試験に受かっているのだから、馬鹿ではないにしても、そんなに賢くはないし、できれば弁護士には頼みたくないものである。他人に指図されながら生きるのはよろしくない。そもそも木村花さんの死亡直後には、木村響子さんは「誰も悪くない」みたいなことを言っていたし、自殺したのはコロナの緊急事態宣言のあたりだから、世界の閉塞感が強かった頃である。誹謗中傷が苦しいのではなく、コロナでプロレス興業が中止になるのが苦しいというのは、木村響子さんが最もわかっていたはずである。これが弁護士に憑依されて、とてつもなくグロテスクな存在が出来上がってしまった。やはり、コロナでなければ、つまり、目の前にプロレスの試合があれば、木村花さんはリングを降りていないはずだし、降りてしまったのは、緊急事態宣言でプロレスの試合が中止になったからである。さて、それはそれとして、世間の声に押されて法改正までしたのだから、世間は一応の関心を持って欲しいものである。本人の言動があやしくなったから、最初から知りませんでしたみたいにスルーする健常者スキルには呆れるところがある。
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