FC2ブログ

      目が見えていない人の食べ方 1

      菊太郎は、目があまり見えていない。
      光は見えているけれど、どのくらい見えているかわからない。
      視覚情報を有効に使えるほどは見えていないのは確実らしい。

      今より、食べるのが下手で、ペースト状の物くらいしか上手に食べられなかった頃、
      確実にいろいろな食材を食べてもらおうと思うと、
      どうしても、スープやシチューなどの煮込み物ばかりになってしまっていた。

      「うちの子は、いつも、いつも、同じようなメニューでかわいそうだなと思う」と、
      ヘルパーさんに言った。
      そしたら、そのヘルパーさんは、全盲の大人の所にもいっている人で、
      そこでの話を教えてくれた。

      全盲の人のところに家事援助にも行っていて、食事の支度を頼まれるのだけど、
      頼まれるメニューは、いつも決まって、豚のしょうが焼きだった。
      で、いつもいつも同じじゃ飽きるだろうからと、
      「違うのも作れるから、何でも言っていいよ、作ってあげるよ」と提案したそうだ。
      そしたら、返事は「同じものの方がいい」だったそうだ。

      理由は、
      「よく分からないものを食べるのが怖いから、
      分かりきったものを安心して食べたい」
      ということだった。

      目が見えていないので、今から食べるものがどんなものなのか、詳しくは分からない。
      全部がテーブルに並んでいても、実際に口に入れるまでわからない。
      食事の度に、ドキドキしながら冒険するより、
      知っているものを、安心して食べたほうがいいらしい。

      だから、菊太郎も、いつも同じものでも、そんなに嫌じゃないんじゃない?
      視覚も、知的にも、身体も障害があるんだから、
      いつもの知っているものを食べるのが、かえって安心でいいのかもよ~。
      という話になった。

      いろいろなものを食べさせなければ、かわいそう。
      だけど、どうやったら食べられるのか分からないし、あ~、困った。
      そう考えていた母さんは、
      そうか、これでもいいんだ~と思えて、一気に気が楽になった。

      食いしん坊の母ちゃんが、1人で考え続けたって、こんなこと思いつきもしないわ。
      ヘルパーさんありがとう。

      コメントの投稿

      非公開コメント

      プロフィール

      きくたろうの母

      Author:きくたろうの母
      ペーパー管理栄養士
      食いしん坊で酒飲み

      菊太郎2004年生まれ
      知的発達5ヶ月程度
      身体発達7ヶ月程度
      視力 たぶん強度の弱視

      にほんブログ村 介護ブログ 障がい者福祉・介護へ
      にほんブログ村
      にほんブログ村 病気ブログ 脳性麻痺へ
      にほんブログ村

      障害児ブログいろいろ
      にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ
      にほんブログ村

      最新記事
      最新コメント
      最新トラックバック
        月別アーカイブ
        カテゴリ
        検索フォーム
        RSSリンクの表示
        リンク
        ブロとも申請フォーム

        この人とブロともになる

        QRコード
        QR