閉校した小学校の分校 校舎の解体を前にお別れ会 栗原
2011年に閉校した栗原市栗駒山の小学校の分校の校舎が来月から解体されるのを前に、先週、多くの卒業生らが集まって思い出が詰まった校舎に別れを告げました。
来月、解体されるのは栗駒山の中腹にあった栗駒小学校耕英分校の校舎で、今月24日、卒業生や元教員など80人ほどが集まりました。
この分校は1951年に開校し、ピーク時には児童80人が在籍しましたが、その後、児童の数は減少し、2008年の岩手・宮城内陸地震で休校したあと2011年3月に閉校しました。
集まった卒業生らは、思い出が詰まった教室や職員室、図書室を見学したり、久しぶりに再会した同級生どうしで懐かしい話をしたりして盛り上がっていました。
この地区は冬場、雪が多く通学が困難なため児童は分校舎で寝泊まりしていたということで、卒業生の遠藤清美さんは(42)「その期間は寂しくて夜に泣いた記憶があって嫌でしたが、6年間通った分校がなくなるのは寂しいです」と話していました。
卒業生で、耕英地区の行政区長を務める斎藤英志さんは(74)「最後にこれだけの人が集まってくれて良かった」話していました。
校舎は、来月10日ごろから解体作業が始まる予定です。