2043.よい子が育つ,具体的な褒め言葉とは?(2)
2024.08.31 19:00|親の愛・愛情のかけ方・表情|
我が子は,“上手に”に褒められていますか?
「よい子が育つ,具体的な褒め言葉とは何か」の2回目の紹介です。その言葉のもつ意味を理解して,大いに使っていただきたいと思います。今回も5つ紹介をします。
ほめ言葉(6) 「この前は,よくできたわね。」
この前のことで,今のことのようではないと思いがちですが,そうではないのです。前回の成功を引き合いに出して,
◆「この前は,よくできたのだから,今回もできるわよ。」
と自信をつけさせる言葉なのです。親の力強いあと押しの言葉なのです。
ほめ言葉(7) 「眠いのに,よく起きたね。」
眠い時は,誰でも次の行動に移りたくないものです。それを乗り越えて,起きて来たのです。
◆「すごいじゃないの! 弱い心に負けないで起きられたのね。」
という克己心を称えた言葉なのです。
このような小さなことでも,絶えず褒めていると,大きな壁にぶち当たっても,それに立ち向かいやり遂げる子になるのです。
この朝起きという小さなことのように思えることでも,その自分の弱い心に打ち勝って起きてきたことを逃さず褒めているのです。これが重要なのです。
ほめ言葉(8) 「大丈夫! あなたならできるわよ!」
スポーツの試合の前,試験の前などの出発の時に,この言葉は子どもの心を勇気づけるのです。
◆(お父(母)さんも,ぼくのことを信じてくれている。大丈夫だ。ぼくならできる!)
こう思えて来て頑張れるのです。もちろん,この言葉を発する親の顔は,ニコニコと不安のない顔であることは言うまでもありません。
ほめ言葉(9) 「あなたには,こんないいところがあるじゃないか! ○○でさえあれば,いいんだよ。」
子どもは,何かできないことや悪いことがあるとそれを気にして,
◆(私には,できないわ。)
◆(ぼくは,だめだ。)
などと心が沈んでいきます。
そんな時に,例えば成績が悪かったら,
◆「あなたは,健康でしょ。病気ならば勉強もできないけれど,健康なんだから頑張れるのよ。まずは,健康があることが大事なんだよ。」
◆「祐樹(仮名)さんは,素直だし明るいじゃないか。その長所があれば,勉強だってちゃんと伸びるよ。」
このように,気にしていることよりも良いことを見出して伝えるのです。そこに,“気持ちの転換” ができて,頑張る気持ちが生まれてくるのです。
ほめ言葉(10) 「あなたが,健康なのでお母さん,最高よ。」
学校の友達や近所の子,テレビなどで出てくる子には,病気で悩んでいる子,入院をして親が心配そうな顔をしている子,交通事故で泣き叫んでいる子,戦争の戦火に巻き込まれて負傷をしている子などがいます。これらの子のことを見たり聞いたりしたときに,
◆「あなたが,健康なのでお母さん,最高よ。」
こう言えば,
◆(親は,本当に自分のことを案じてくれている。)
と嬉しく思えるのです。目の前のことが悲惨だけに一層思えるのです。
この2回目で10個を紹介しました。よい子が育つ,具体的な褒め言葉を大いに使って,我が子を “上手に” 褒めて行きましょう!