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      豆腐のイメージに騙されているとドクターは言った

      4歳のころの話。
      大学病院で摂食指導を受けるようになって、半年くらい過ぎた頃か、
      数ヶ月に1回あるドクター和泉先生の診察の時に、

      「軟らかいものなら、塊でも少しは食べられるようになったけど、
      なぜか豆腐は食べられない」と、私は言った。

      そしたら、ドクターは
      豆腐はねぇ、このレベルなら無理だよ~。
      豆腐は結構難易度が高い食品なんだよ。
      」と、一撃回答だった。

      そして、続けて、
      「高齢者リハビリ系で非常に名の売れた栄養士のグループが、
      “豆腐は軟らかくて食べやすく、嚥下障害を起こした患者の訓練食として最適な食品だ”
      って声高に主張するから、みんながその通りだと信じ込んでいるだけだ。

      実態は全く違う。

      豆腐は食べやすそうに見えるが、誤嚥しやすい食材で、
      VF検査で見ていても、他のものだと誤嚥せずに飲み込めるのに、
      豆腐だと誤嚥するという例は多い」
      と言っていた。

      だから、菊太郎がこの当時の摂食能力で、豆腐を嫌がって食べないというのは、
      ある意味、見事なほどの正解だったのだ。

      介護食ピラミッドのレベル2で絹ごし豆腐が登場するが、
      私もそれは無理だと思う。

      このあとしばらくの間は、家で豆腐を食べさせるのはお休みにした。


      どうしても、豆腐を食べさせるとすれば、

      白和えの衣のように、
      水気を絞って、すり鉢ですってペーストにするか、

      豆乳をにがり以外の凝固剤で固めるか、
      豆乳ゼリーにするとか、
      豆乳を米粉などで練ってカスタードクリームのようにするとか、

      食べにくい豆腐でも、工夫すればいろいろな食べ方や調理方法が考えられる。

      だけど、いろいろやってみた挙句、

      「豆腐って、そんなに必死になってまで食べさせなければいけない食材か?」
      という疑問にたどりつき、

      手軽じゃない豆腐なんて豆腐じゃない!と思うようになり、

      きっぱりとしばらく封印することにした。





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      プロフィール

      きくたろうの母

      Author:きくたろうの母
      ペーパー管理栄養士
      食いしん坊で酒飲み

      菊太郎2004年生まれ
      知的発達5ヶ月程度
      身体発達7ヶ月程度
      視力 たぶん強度の弱視

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