NHK中国語放送、林官房長官「遺憾だ」 不適切発言巡り
林芳正官房長官は26日の記者会見で、NHKのラジオ国際放送などで中国籍の外部スタッフが沖縄県・尖閣諸島は「中国の領土」などと原稿にない不適切な発言をした問題に触れた。「こうした事案が生じたことは遺憾だ」と述べた。
尖閣諸島が歴史的にも国際法上も日本固有の領土であることは明らかだと強調したうえで「発言は日本の立場と全く相いれない」と指摘した。「NHKは公共放送としての社会的責任を深く認識し、再発防止に取り組んでほしい」と語った。
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(更新)- 滝田洋一日本経済新聞社 客員編集委員ひとこと解説
①改めて首を傾げます。不適切と遺憾で済む話でしょうか。公共放送であるNHKが電波ジャックされ、尖閣諸島を「中国の領土」と放送されてしまった事実は痛恨事です。 ②というのも、中国には尖閣諸島を沖縄に属すると認識していた、のど元に刺さった棘があるからです。すなわち1953年1月8日人民日報記事「琉球諸島における人々の米国占領反対の戦い」で、「琉球諸島は,我が国(=中国)の台湾東北部及び日本の九州南西部の間の海上に散在しており,尖閣諸島(など7つ)の島嶼からなる」と明言していたのです。 ③中国籍のスタッフによる今回の放送は、それの”相打ち”に利用されかねない。尖閣への中国による威嚇を強めかねません。
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