3日に発行予定の翻訳本「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」を取り扱う書店や発行元の産経新聞出版宛に脅迫メールが送り付けられた問題を巡り、著者の米ジャーナリスト、アビゲイル・シュライアーさんが3月31日、X(旧ツイッター)で「悪質な圧力に屈することなく、書籍は発行する」とした産経新聞出版の姿勢にエールを送った。 「This is the way!(これがその方法よ!)」と書き込んだ。
同書を巡っては、書店や産経新聞社に「出版の中止」を求めた上、発売した場合は放火を予告する脅迫メールが送られている。
産経新聞出版は威力業務妨害罪で警視庁に被害届を提出し、「多数の人が集まる書店を脅すなど許されない行為。悪質な圧力に屈することなく、書籍は発行します。被害届を出したほか、書店にも状況を説明していきます」とコメントした。
シュライアーさんは31日のXで「トランス活動家は日本での出版を阻止できなかった。彼らは現在、この本を扱っている書店を焼き払うと脅している」との懸念も書き込んだ。
翻訳本はシュライアーさんによるノンフィクションだ。シュライアーさんはブームに煽られ性別変更したが、手術などで回復不可能なダメージを受け後悔する少女らを取材した。2020年以降、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など9つの言語に翻訳されて出版された。日本語版については昨年末にKADOKAWAが発行を予定したが、一部の強い批判や同社本社前での抗議集会の予告などを受けて発行中止となった経緯がある。