米書のトランスジェンダー本出版を決断「冷静な議論の機会は今後の日本のために必要」産経新聞出版・瀬尾編集長に聞く

「妥当かどうかは読者が判断すべきだ」

賛否の議論を呼びつつも、世界で9つの言語に翻訳されて出版され、英タイムズ紙が「今年最高の1冊」に選ぶなど、大きな話題を呼んだ。

日本では、今年1月に大手出版社KADOKAWAが出版予定だったが、一部から「差別を助長する」といった抗議を受けて、昨年12月に刊行中止が発表された。

「ヘイトではない」

瀬尾氏は「本書でも、異論を排斥する『キャンセルカルチャー』に言及しているが、冷静な議論の機会は、今後の日本のためにも必要だ。いま出版しなければ、真摯(しんし)に発行しようとしていた監訳者、翻訳者、KADOKAWAの編集者までもが『ヘイト本をつくろうとしていた』という誤ったレッテルを貼られたままになる。本書はヘイトではない」と述べた。

出版継続の反響は大きく、通販大手アマゾンでも予約段階で「社会一般関連書籍」の売れ筋ランキング1位(9日現在)となっている。

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