『ガン終末期の在宅療養最後の1週間はこんな感じです』skyscraperさんの日記

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他界した妻の49日法要と納骨を、従兄弟が住職を務める故郷のお寺で、昨日すませてきました。
妻は終末期の在宅療養を強く希望したので、その希望に沿うようにしましたが、これはかなり大変なことでした。
在宅での看取りを希望する方はけっこうあると思いますので、どんなことが起こるのか、なにをしなければいけないのか、どんなものが便利なのか等のご参考になれば・・・・

在宅療養最後の1週間にはこんなことが起こるんですよ。

(2014年6月18日)

本日は、訪問診療の医師から、あと1週間ぐらいかもしれませんと帰り際にこっそりと耳打ちされた。そして「看取りの心得」のようなリーフを渡された。覚悟はしていたものの、すこしクラッときました。本日から、この先は、在宅での看取りをされる方のために、記録を残しておこうと思います。

もともと相方(妻)は、2003年(11年前になります)に乳がんが発見され、全摘手術を行ったものの、複数のリンパ節への転移が見つかり、抗がん剤も併用しての治療を行いました。2006年(8年前です)にリウマチ治療のために大学病院の整形外科を受診していたのですが、マンションエントランスでの転倒をきっかけとして頸部に痛みを訴えたのでMRI検査を行ったところ、脛骨にがんの転移が発見されました。全身を検査したところ、脛骨だけでなく、骨盤、胸骨、肺の一部にも転移が見受けられたため、緊急入院を行い、放射線治療と化学療法(抗がん剤治療)を併用しての治療を行いました。その都度、2年以上生存率2割未満と言われながらも、かなりの期間はガンの増殖を押さえ込むことに成功していましたが、2年ほど前に肝臓への転移が発見され、それ以降の抗がん剤では進行を抑えることまではできず進行を遅らせる程度の効果しか得られませんでした。2014年のGW前に、強烈な吐き気とめまいを訴えるようになり、検査の結果、頭部への転移と肝臓でのがん病変が急速に進行していることが確認され、二度目の緊急入院を行い、最後に残されていた抗がん剤の投与を行うとともに、強烈な吐き気とめまいの原因になっていた頭部のガンに関してはカンマナイフ治療(その大学病院には設備されていない)を別の病院に転院して行い、その後に大学病院に再入院して戻りましたが、本人の強い希望により、自宅療養&通院へ切り替えを行いました。

通院での抗がん剤治療を1回行った段階で、大きく体調を崩し、これ以上の抗がん剤治療は、すでに体力の限界を超えたと判断し、本人もその自覚であったので、がんと闘うことをやめ、今後は苦痛の緩和のみに注力していくことになったわけです。(2014年6月4日)

本日(2014年6月18日)までは約2週間ですが、万全の準備をしていたつもりなのに、病状の進行はそれ以上のスピードで進み、大学病院入院中に病棟の師長さんが退院後の準備について進めておくようにとの助言(そのときは不吉に感じて拒否感があった)が的を得ていたことにようやく気付きました。とにかく、忙しい、介護認定の申請、調査、ケアマネの選定、訪問診療をしてくれる医師の選定、訪問看護をしてくれる看護師さんの選定などをようやく済ませ、訪問診療2回目に過ぎない本日に「あと1週間程度・・・云々」との状態に至ったわけです。

在宅で最後の時を迎えさせてあげる・・・・これ、かなり大変です。相当の準備と労力、体力、精神力が必要で、覚悟していたよりも格段に重く、矢継ぎ早にいろんなことが起こってくるというのが実感です。

しかし、無味乾燥な病院で最後の時を迎えたくないという希望は十分に理解でき、自分もその立場であったら同じ希望を持つであろうと思いますので、頑張っているわけです。


(2014年6月19日)

往診クリニックの先生がくださった「看取りの心得」に記載の症状がいくつか出始めました。連日の夏日にも関わらず、先ほどまで暑いと言っていたのに、いきなり寒いと言い出したりします。手足を触ると本当に冷たいので驚きました。この症状は加速する可能性が高いので、さっそく電気毛布を通販で購入しましたが、本当に早めに用意しておけばよかったです。息子に頼んでバイト帰りに使い捨てカイロを買ってきてもらうようにしました。

手足がカサカサになっているのを本人は非常に気にしていたので、ニベアのスキンミルクしっとりをネットスーパーで注文しておいたのをたっぶりと手足にすりこんで、少し時間をおいて乾いたタオルでふき取ってあげました。代謝が低下しているためか、カサカサ度合がひどく物凄い吸い込みで、半日ぐらいだけど、しっとり手足を回復できます。

腰のあたりにいつも貼っている湿布の張替え時には、昨日から蒸しタオルで背中全体を拭いてあげて、さするようなマッサージを10分ぐらいやってあげてから、新しい湿布を貼ってあげました。とにかく代謝が低下しているので、このようにしてあげると、ホッと一息つけるようです。

先週の金曜日(6月13日・5日前)には訪問看護の看護師さん2名と、看護学校の実習生の生徒さん1名の3人がかりで湯船につかる入浴をさせてくれ、本人は非常に喜んでいました。もしかするとあれが最後の入浴になってしまうかもしれないと思い、依頼しておいてよかったと思っています。


(2014年6月20日)

昨日は比較的食欲もあったのですが、夕食を食べた後は急に元気がなくなり、今朝は朝食は食べれない感じです。寝ている時間が非常に長くなってきて、体温も下がっているようです。シャーベット状のアイスクリームをスプーンに2-3回分を口に運んであげました。毎朝の薬を飲ませるのは控えています。

本日は訪問看護の看護師さん(定例)、往診クリニックの先生が来てくださることになっていますので、ここから先にしてあげれることを相談したいと思っています。

往診クリニックの医師と相談の結果、体内から圧迫している腹水を少し抜いて圧迫感を和らげてあげることになり、夕刻に超音波の機器を持ち込んでいただき1.5リットルぐらいの腹水を抜きました。腹部の圧迫感がやわらげられ、久しぶりの笑顔を見ました。医師との相談の結果、鎮痛剤以外の内服薬の服用は中止し、食事は本人が食べたいという意思を示してから用意することにしました。

看護師さんからは尿をためておけるバルーンの装着を勧められましたが、これはお断りして、今日から毎日来ていただき、洗浄や下着(おむつ)の取り換えや口腔内の洗浄などをやっていただくことにしました。


(2014年6月21日)

午前0時、午前2時、午前4時、午前6時と2時間おきにナースコールで起こされました。お手洗い、寂しい、その他の理由でしたが、これほどの頻度で深夜帯に呼ばれるのは初めてのケースです。
本日から、フェントステープ(2mgを少しカットして1.5mg程度に調整、1mgでは弱すぎて2mgでは強すぎるため)に加えて、イーフェンバッカル錠を使うことになりました。看護師さんが口腔内にセットしてくれました。
本日は、結局のところ食卓での食事は朝のみで、ヨーグルト・ごはん・卵などをほんのわずかな量の摂取で、昼食以降は摂れていません。アイスクリームやシャーベットをときどき口に含ませています。
就寝時には、安定剤のデパスと鎮痛剤のオプソを服用すると朝までぐっすり眠れるかもという看護師さんのアドバイスがありましたが、午後以降は継続的に眠っている状態ですので、服用は差し控えています。

訪問看護の看護師さんからも15ページの「これからの過ごし方」という冊子を渡されました。往診の医師の方、訪問看護の看護師さんともに患者さんの家族のケアもしてくださって、ありがたい気持ちです。



(2014年6月22日)

安定剤のデパスと鎮痛剤のオプソを服用すると朝までぐっすり眠れるかもという看護師さんのアドバイスをもらい、様子を見ていましたが、深夜時間帯に、意味不明のことを口走ったり、痛みを訴えたりしたので、1時ぐらいにデパス&オプソを服用させました。その後は朝まで、ぐっすり眠りましたが、朝8時ぐらいに「秘書のヤマザキさんにすきやの牛丼を買ってこさせて、私の晩御飯にして・・・」と言い出しました。私の秘書にヤマザキさんという人はいたこともなく、妻はすきやの牛丼は好きではなく、その時間は朝でしたので、ほぼ幻覚を見ているような状態だと思われます。どうしても牛丼が食べたいというので、小さいサイズの牛丼を作ってあげました。ベッドに座って2くちほど口にしましたが、すでに自分で食べることはできずスプーンで口に運んであげましたが、すぐに吐き出して、口をゆすぐ結果になりました。排泄はほとんどないにも関わらず、朝からトイレに2度ほど連れていきました。起き上がりはできず介助が必要で、立ち上がりもできません。車いすに座らせても、ステップに足先をのせることもままならないのですが、やはりトイレでしたいという気持ちが強いようです。
片方の足はむくんで、片方の足のふくらはぎの筋肉は分解して栄養に使っているかのように陥没しているような変形が見受けられます。これでは立てませんね。



(2014年6月23日)

数日前に看護師さんからバルーンカテーテルを入れましょうか?と聞かれていたが、大人用おむつをしているし、本人は嫌がるだろうから、むしろ毎日来ていただけませんかとお願いしたところ、では毎日来ましょう!ということになりました。そうは言いながらも、ここ24時間はおトイレに行きたいとは言わなくなりました。食事もできていないので、排泄すべきものすら少なくなっている感じです。
看護師さんからは、大人用のおむつについて、パンツタイプではなく前で合わせるテープタイプのものを、サイズは腹水がたまっているのでLサイズのものとの助言を受けて、ちかくの薬局まで息子に買いに行ってもらいました。このタイプのものに替えて、本人は締め付けが少なく快適だと言っています。
また、ベッドのシーツも交換しますよと言われ、予備のシーツがないことに気づき、さきほど購入してきました。その際に、褥瘡緩和のために低反発クッションとお口に飲み物をそそぐ急須のようなものも併せて買ってきました。
スイカを1cm角のサイコロ状にカットしたものをお口に入れてやると喜んで食べていました。また、クラッシュタイプのすりおろしりんごも少量ですが食べることができています。


(2014年6月24日)

昨日の夕刻に体をさすってほしいとナースコールで呼んだのを最後にほぼ眠りっぱなしになりました。声をかけても返事はありません。呼吸が不規則でいまにも止まりそうな状態が続いています。(深夜2時の時点)

深夜3時、1人息子に手を取られ、背中をさすってもらいながら息を引き取りました。
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