大阪府、農水省に備蓄米の放出を要望 府内でコメ不足
大阪府は26日、農林水産省に政府の備蓄米を放出するよう要望した。2023年夏の猛暑の影響で同年産のコメの収穫量が減少し、小売店などでは品切れが相次ぐ。吉村洋文知事は記者団の取材に応じ「(備蓄米を)倉庫に眠らせておく必要はない」と強調した。
農水省は不作でもコメを安定して供給できるよう、100万トンの備蓄米を持つ。23日に府が実施した緊急調査では、府内の小売店64店舗のうち8割で品切れだった。8日に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されたのを受けた買いだめもあったとみられる。吉村氏は「9月には新米が出回る。冷静な消費行動をとっていただければ」とも指摘した。
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