企業
株式会社ミサキ
建設業 / あと施工アンカー施工
売上規模:~5億円 / 従業員数:~20名
後継者
吉川 友
30
代
2006年 地方銀行入行
2021年 SoFun株式会社設立 代表取締役就任
2021年 株式会社ミサキを承継 代表取締役就任
私が承継した株式会社ミサキは、京都で一番歴史のある「あと施工アンカー」業者です。数多くの実績と取引先を持ち付加価値の高い事業を行っていましたが、過去に行った親族承継がうまくいかず後継者不在となり、従業員の中にも後継者が居なかったため廃業・事業売却の選択を迫られていました。
M&A会社等に紹介される買い手企業は販路獲得・人員獲得を目的とするところが多く、M&Aという手法に疑問を感じられる中でSoFunに相談があり「吉川に同社を率いて欲しい」というお言葉を頂き、私も同社の事業に魅力と可能性を感じたことから、事業承継に至りました。
承継後にまず直面したのは、従業員の方々との信頼関係構築です。代表者交代の感じ方は人それぞれという中、分け隔てなく、判断軸を一定に保って物事を決めていくことに意識的に取り組むと同時に、自ら営業活動の筆頭に立って売上を作りつつ事業構造と付加価値の理解に努めました。
その後は、過去受注を分析し営業戦略を転換し、営業戦略と紐づいた人事制度を作り、経営者・社員・職人が皆協力し合って会社は成り立っているという認識の浸透に取り組むほか、新規受注先の開拓と近隣分野への進出に取り組みました。
外注扱いであった職人の皆さんとの対話も進め、今後の建設業の動向を見据えて不安定な扱いから安定した社員になって頂き、うち1名には役員になって頂きました。
業務効率が良くなく労働時間も長かったため、社内のIT実装を進めるとともに、業務の棚卸と再構築を行い、基幹システムを刷新し、完全クラウドへ移行。採算管理体制を高度化するとともに、賃金向上と残業時間の半減に繋げることができています。
社員の皆さんの人生に触れ、大変な責任を感じるとともに、皆で一丸となる雰囲気が作れたこと、IT化の中でも皆さんが率先してスキルアップに取り組んで頂いている姿を見て、大きなやりがいを感じています。
金融機関で、地元の中小企業から都市圏の上場企業まで担当し、色んな会社や経営者の方々に接する中、中小企業が持つポテンシャルを感じていました。
また、事業承継問題が顕著になる中、自らが見てきたポテンシャルのある中小企業が廃業や戦略とはほど遠いM&Aにより統合されていく姿を目の当たりにし、これが日本経済において意味があることなのかと疑問を感じていました。
事業承継は企業が再成長に向かう最大のタイミングであり、事業承継をきっかけに地域に根差した良質な経営者を生み出し、強い組織と人を作っていくことが地域にとって必要だと考える様になりました。
そして、それを実現する為には、まずは自分自身がその世界に飛び込み体現することが肝要と考え、自らが中小企業の後継者になるという選択をしました。
社長は組織の中での役割の一つにすぎず、会社は社内の一人ひとりがいてはじめて成り立つ。
筋を通し、筋を読むことが非常に重要(商売においても、人間関係においても)。
社長という仕事は孤独になりやすく、一人でする弊害も多い。
リスクや思いを共有できる仕組みが必要。
会社勤めをしている時には感じられなかった「働く意味」をリアルに感じています。
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