なんにもなくても大丈夫。
金もない仕事もない畑も釣りも狩猟採集の知識も技術もなんにもないのに、食えてない日がない。金がないから買い物ができない。買い物できないと、普通飢える。だが、飢えていない。食事に誘われたり、食事をもらう。一日たりとも「今日は何も食べられなかった」という日がない。実年齢は39歳だが、体内年齢を計測したら20歳だったから、おそらく健康にも良いのだと思う。自分で買うと食べ過ぎで不幸になる。だからもう、自分で食料を買うことをやめた。自主的に、食料自給率0%の男になった。
色々な人の悩み相談を聞く度に、自分のポンコツ具合が浮き彫りになる。多くの人たちは有意義な話を聞きたがる。だが、私はふざけた話しかできない。過去に料理教室を主宰していたことがある。作る喜びが云々かんぬんとか、お客様の笑顔が云々かんぬんとか、それっぽいことは色々言える。だが、最大のモチベーションは先生と呼ばれたかっただけである。先生と呼ばれたいから料理教室をはじめて、先生と呼ばれることはこの程度のことなのかと学び、別に料理に一生を捧げる気はないことを悟って、辞めた。その後、私はいばやという会社を作った。
いばやとは「やばい」を逆から読んだだけの名前で、とにかくやばいことをやっていれば、それを面白がってくれるやばい人たちが現れて、化学反応が起きて、結果とんでもないわっしょい状態になるという仮説をもとに誕生した。そんな会社をやりたいんだよねと友達に話したら「やりなよ」と言って、ボーナスの五十万円を私にくれた。私は「早速いばや!」と思って会社を設立したが、最大のモチベーションは社長と呼ばれたかっただけである。周囲から社長と呼ばれはじめた途端、飽きた。会社を作れば会計などの数字も真面目にやるかなと思ったが、まったく真面目にやらなかった。だから、会社は畳んだ。特別なことをやらなくても、生きていることが一番いばやだということになった。
出版社の編集者から「坂爪さんのブログを本にまとめたい」と連絡をもらい、2020年に本を出した。ブログをまとめただけだから、私は一文字も書いていない。タイトルも写真の選択もデザインも全部編集の女性がやってくれた。本を出す前は「本を出したと言ってみたい!」と思っていたが、本を出したら「なるほど、この程度か」となった。たくさん本を出版していることを誇る人もいるが、数字に関心が行かなかった。結局、現在はプー太郎に落ち着いた。何者でもなく、何の技術もなく、生きている。
私には何もないが、不思議なことに「坂爪さんに会ったら持病の○○が治りました!」という連絡を頻繁にもらう。宗教味が増している。まったく愉快である。そんな私は風邪を引いた。喉が痛く、熱海で寝たきりの日々を過ごしている。寝たきりになりながら、家には食糧も何もないぞ、外は台風だ、豪雨だ、河川の氾濫だ、いよいよ俺も終わりなのかなとニコニコしながらこの記事を書いている。世間的には「お金があれば大丈夫」ということになっている。私は「なんにもなくても大丈夫」教の信者である。なんにもなくても大丈夫。馬鹿にされても大丈夫。これまでもそうやって生きてきたし、これからもそうやって生きる。私について知りたい方は「ホームをレスした話(全18話)」を読んで欲しい。会いたくなったら、呼んでくれ。金があるから安心とか、自給自足の経験や技術があるから安心とか、そういったものはない。そういったものはないまま、安心をしている。
坂爪さん、こんにちは。
坂爪さんと別れた後、いつもは固い首の筋肉が柔らかくなってビックリしました。
最近は何を食べたらいいかも分からなかったけれど、炊きたてのご飯と肉が食べたくなったり
先週まで知らなかった人から頂いたシートパックをしてる自分が面白かったり。
(坂爪圭吾による解説・坂爪圭吾は「クヨクヨしたら、顔パック!」というメッセージを添えて、会う人に顔パックを配布することがある)
初めての場所で初めて会う人と話もしました。
坂爪さんと会えた時の体感を忘れずに、面白かったなあ〜!の粒を増やしていきたいです。
ありがとうございました。
今日の記事のブラジャーとやメイクの箇所を読んで
ワンピースを着てメイクした坂爪さんが見たい!と思い
ピタリのイメージの写真があったので、この服を銀座に見にきました。
実物の服がイメージと違ったのでまた別日に探したいと思います。
これこれ!って服が見つかったら
よければ着てもらってメイクもさせてほしいです(プロに)
おおまかな予定
8月30日(金)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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