県立高校共学化巡り 県教育局が高校生と意見交換/埼玉県
男子校、女子校といった、男女別学の県立高校の共学化を巡り、県教育局は27日、「共学化を推進する」とする報告書をまとめて以降、初めて県内の高校生と意見交換を行いました。 意見交換会に参加したのは、男女別学の県立高校7校に通う生徒21人です。 この問題を巡って、県教育委員会は今後は「主体的に共学化を推進していく」とする報告書を8月22日に発表しています。 一方で、共学化を進める具体的な時期は示されず、男女別学校は当面存続することになりました。 27日は報告書を踏まえて、生徒が意見を述べました。 (県立熊谷女子高校生徒会長) 「今回の報告書に納得できません。社会の変革に応じて、別学制高校も変化させてしまえば、今まで築いてきた文化や伝統を、ないがしろにすることになってしまう」 (県教育局依田英樹高校改革統括監) 「社会の変革によって教育も変えなければいけないと、県教育委員会はずっと考えている」 「社会の変革に応じて教育委員会が主体的に県立高校を見直していくという考え方なんです」 「必要があり、別学校が共学化しなくてはいけなくなったときには、いい学校になるようにみんなで協力をして、みんなが前を向いて、いい学校にしようと思えるように、教育委員会は、皆さんと協力していかなきゃいけない」 報告書では、少子化を背景に「進学先の選択肢を用意することが求められる」としていますが、生徒からは「選択肢を用意するというのなら共学と別学の選択肢があっていいのではないか」という意見も出ました。 これに対し、県教育局は「別学と共学の選択肢があることが、よくないと言っているのではない。性別や住む地域によって、学びの選択肢が変化してしまうことは見過ごせず、私たちが主体的に調整していくことになった」と答えました。 県立浦和高校の同窓会によりますと、意見交換会は今後も定期的に開き、男女別学校の維持に向けて働きかけたいとしています。
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