平成20年 Fの郷という 重度心身障害者施設に入所する為の手続きを始める。
この重度心身障害者施設というところは 入る為の手続きが沢山あって なかなかスムーズには話が進まない。

① 児童相談所の管轄の為 児童相談所に連絡を入れて 仲介に入っていただく。必要な書類等は こちらから 重度心身障害者施設へ送られる。

② 障害者手帳と療育手帳が必要ということで 療育手帳取得の手続き。こちらは 県のリハビリセンターの管轄。

③ 施設の案内を兼ねて ケースワーカーと面談。

④ 外来の予約を入れて その日に衣珠を連れて受診。

⑤ 受け入れ可能かどうかの 判定会議が開かれる。

⑥ 受け入れ可能であれば もう一度衣珠を連れて行き 介護担当者と面談。

という流れである。

当然 衣珠は植物状態なので 介護タクシーを依頼する。
その費用が家計を圧迫するが 障害者施設は 病院に比べ 長く預かってもらえるので その為にはしかたないのかな・・・と頑張るしかなかった。


そんな中 衣珠の頭の皮膚から 膿が出てくるようになった。
頭の中で感染を起こしたのだ。

初めは もう手術はしたくないと考えていたが 日増しに膿は酷くなり 匂いもキツクなったため やむなく手術を考え始めた。

20年9月 Fの郷に外来受診したとき 医師より「この膿を何とかしなくては こちらの施設では受け入れはできませんね。」と 指摘を受けたため 施設入所準備は 一時頓挫し 頭の感染を治す手術を決断した。