「KADOKAWAと交渉決裂」とロシア系ハッカー 800万ドル要求、再攻撃を予告

KADOKAWAへの再攻撃を示唆する、ブラックスーツの闇サイト画面
KADOKAWAへの再攻撃を示唆する、ブラックスーツの闇サイト画面

出版大手、KADOKAWAが大規模なサイバー攻撃により、システム障害や個人情報漏洩の被害を受けた問題で、犯行声明を出したロシア系ハッカー犯罪集団が27日までに共同通信の取材に応じ、「交渉は決裂した」と主張した。「KADOKAWAに800万ドル(約11億円)を要求したが、支払いに応じなかった」とコメントした。

KADOKAWAの情報システムに対し、現在も侵入経路を確保しているとほのめかした。「復旧した後も、同じ問題に繰り返し直面するだろう」と再攻撃を予告した。

セキュリティー企業、トレンドマイクロの岡本勝之氏は「虚言かもしれないが、最悪の事態に備えてシステムの再点検が必要だ」と指摘。KADOKAWAは「警察捜査中の事案で、コメントできない」としている。

犯行声明を出している「BlackSuit(ブラックスーツ)」がメールで回答した。

会員限定記事会員サービス詳細