『きみしね』『あかどこ』の両作が「要強化記事」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。
依頼内容は「ミニゲームの操作に関する具体的な説明、及び評価点の加筆」です。
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本記事では、『きみのためなら死ねる』と、その続編『赤ちゃんはどこからくるの?』について記述する。
きみのためなら死ねる
【きみのためならしねる】
ジャンル | ミニゲーム集 | 
|
対応機種 | ニンテンドーDS |
メディア | 256MbitDSカード |
発売元 | セガ |
開発元 | ソニックチーム →セガ(吸収合併に伴う継承) |
発売日 | 2004年12月2日 |
定価 | 5,040円 |
判定 | 良作 |
バカゲー |
ポイント | 全編に渡る怪しげなノリ 中毒性満載のBGM (゚∀゚)ラヴィ!! |
概要(きみしね)
DSのローンチソフトの1つとしてセガが発売したミニゲーム集。略称『きみしね』。
公式サイトから流れる独特かつ怪しげなBGMが当時のネットで大ブレイクし、これをネタにしたFlashがいくつか作られた。
ニコニコ動画でも人気を博し、「CDで聞いてみて。~ニコニコ動画せれくちょん~」に本作の主題BGMが収録された。
ストーリー(きみしね)
- ある日、街ですれ違ったカノジョに一目惚れをした主人公は、頭にウサギの耳を付けた謎のパフォーマンス集団ラブラビッツにパフォーマンスを手伝ってくれと懇願される。とりあえずパフォーマンスを手伝った主人公はカノジョの笑顔を見て、ラブラビッツに入団を決意。彼らと共にカノジョの気を引くために様々なパフォーマンスを披露していく…。
- というストーリー。初っ端から突っ込みどころ満載である。
- 時にはハプニングからカノジョを守ったり、ライバルの妨害にあったりもする。
ゲーム内容(きみしね)
- 「ストーリー」モードでは1ステージごとに設定された1~3個までのミニゲームを一定回数(約3~5回)クリアするとポイントが加算され、そのポイントが100まで達すると次のステージへ進めるようになるという形式。
- ボスバトルやラブシーンなど特殊なミニゲームもある。これらは1回クリアすれば次のステージへと進められる。
- ミニゲームの内容は「買い物カートで滑走していたら目の前にトゲトゲを発見。取り除かなければパフォーマンスが失敗してしまう」「一輪車でパフォーマンスをしようと思ったら何故か高層ビルの屋上でする羽目に」「無人島に漂着したら巨大なヘビに飲み込まれたので脱出しなければ」と、バラエティかつ突っ込みどころに富んでいる。
- 「ストーリー」モードをクリアすると最初からミニゲームの難度が高めに設定されている「ハード」「ヘル」モードを選択できるようになる。
- ミニゲームを自由にプレイできる「メモリーズ」モード。一つのミニゲームにつき難易度が10段階(ボスバトル・ラブシーンのみ1段階のみ)用意されており、また1ミスでゲームオーバーとなるので難易度は高め。
- カノジョを着替えさせる「マニアック」モード。「メモリーズ」のミニゲームをクリアすると貰える星マークを集めたり、「ストーリー」の4コマあらすじの怪しい部分をタッチする事で見つけるウサギマークを集める事によってカノジョの衣装が増える。
- キャラクターは黒のシルエットで表現されており、ほとんどの登場人物がシルエットのみで表現されている。
- これを逆手にとって、「マニアック」でのカノジョの隠し衣装として全身黒タイツなんてものがある。
評価点(きみしね)
- ロンチに相応しいDSの性能を生かしたミニゲーム
- タッチ、こする、マイクに息を吹きかける等々DSでなければできないミニゲームが多い。
- ほぼ全ての操作をタッチペンで行うがこれといって不便な点はない。
- おバカだが感動的なストーリー
- 「彼女が車にさらわれた!」→「追跡して人間ミサイルで車を撃墜するぞ!」などといった突っ込みどころの多いストーリーではあるが、おバカなりに筋は通っている。
- 終盤も「頭を擦って起こした静電気でレーザーを打ち合う」といったおバカな戦いでライバルと決着を付けるが雰囲気はかなり熱い。
- ラストには本作のタイトルの意味が判明し、感動的な結末が待っている。
問題点(きみしね)
- 「マニアック」モードでカノジョを着替えさせても、ミニゲーム選択画面でのカノジョに反映されるのみであり、肝心のミニゲーム内容には反映されない。
- ミニゲームごとの難易度にバラつきがある。ハードやヘル、メモリーズモードでプレイするとそれを顕著に感じる事も。
- 簡単なものはカノジョが振り向いた時にマイクに向かって叫ぶ(息を吹くだけでもOK)だけの「マイク」。
- 難しいものは一発勝負の「バスストップ」、高層ビルの上というシチュエーションのせいで手に汗握る中で微妙な操作を要求される「イチリンシャ」、強制スクロールで「イチリンシャ」と同じ操作をしなければならない「ツイセキ」など。
- 特に難しいのは「ナイトメア」。既存のミニゲームの高難易度版を3連戦でやらされる。しかも画面がサイケデリックに変色して目に悪いというオマケ付き。
- シーンによっては2~3つのミニゲームから任意で選択できるので、苦手なゲームを回避することもできるが、1つ固定になっている場合はそれをクリアできなければストーリーが進まない。
総評(きみしね)
その独特な世界観とBGMでプレイヤーを魅せたゲームであると言える。
ミニゲームも操作性・演出共に良好で、丁寧に作られている。
余談(きみしね)
- 攻略本「きみのためなら死ねる ラブラブ大作戦CD+」にはゲーム本編では一切明言されなかった主人公とカノジョ、ライバルの名前が記載されている。
- 主人公は「JOE」、カノジョは「JUN」、ライバルは「SIN」であるとの事。また、タイトルでわかるようにこの攻略本にはアレンジを施したBGMと短編ドラマが収録されたCDが付属している。
- 公式サイトで流れるBGMには何とボーカル版がある。ちなみに歌詞の内容はゲーム内容とリンクしている。
- また、本作と同じセガの音ゲー『maimai』にはこのボーカル版が収録されている。ムービーも新規に作られている。
- タイトルの元ネタは過去に週刊少年マガジンで連載され、ドラマ化もされた漫画「愛と誠」よりヒロインの愛に一方的に片思い…というより現代ではストーカーレベルの一途な想いを持つ秀才キャラ、岩清水弘の名台詞から。
- ちなみに、このキャラのパロディで漫画「1・2の三四郎」では岩清水という変態キャラが登場する。知名度ではむしろ後者の方が高いかもしれない。
- ほかのパロディとして有名なのは漫画「究極超人あ~る」では鰯水等というキャラが登場する。こちらは元ネタとは異なり「色魔」と呼ばれるほどの自他ともに認める女好きではあるが、初登場時に名セリフを披露している・密かに一途に思いを寄せている人物がいるという点で共通点がある。
赤ちゃんはどこからくるの?
【あかちゃんはどこからくるの?】
ジャンル | ミニゲーム集 | 
|
対応機種 | ニンテンドーDS |
メディア | 1024MbitDSカード |
発売・開発元 | セガ |
発売日 | 2005年10月20日 |
定価 | 5,040円 |
判定 | 良作 |
バカゲー |
ポイント | やっぱりこんなノリ またまたラヴィッ! タイトルが病気 ウワホー! |
概要(あかどこ)
『きみしね』の続編。略称『あかどこ』。独特のノリとBGMは本作でもしっかり健在している。
タイトルがアレだがCEROレーティングは全年齢対象で、決して卑猥な行為を連想させるシーンは無い。え?「ヒトハダ」のミニゲーム?暗くて見えていないのでノーカンですよ。
BGMはクラシック音楽に例のノリでアレンジを加えたものが多く使われている。勿論オリジナル曲もある。
ストーリー(あかどこ)
- 街で見かけたカノジョに主人公が恋をする…という筋書きは前作と同じだが、本作では何と同時に11人ものライバルが一目ぼれしてしまい、さらには幼馴染の天才少女が主人公にヤンデレ気味なアタックをかけるという前作よりも泥沼(?)な状況になっている。
ゲーム内容(あかどこ)
- 基本的には前作とほぼ同じだが、いくつか追加点がある。
- 前作ではセーブデータは1つのみだったが、今作では3つまで持てるようになった。
- DS本体を逆さに持ったり横に持ってプレイする内容のミニゲームが登場した。
- 前作では1つのステージに複数のミニゲームが設定されていたが、本作では1つのステージにつきミニゲームは1つとなった。
- 「ストーリー」モードでは、「ハード」「ヘル」の他に「ヘヴン」という難易度が登場。
- 「ハード」「ヘル」とは真逆で最低難易度のミニゲームを延々とクリアする内容となっている。
- また、彼女の服装は全身黒タイツ+はだし固定。実質おまけモード。
- 「メモリーズ」モードでは、ボスバトルとラブシーンにもレベルが設定され3段階の難易度を通してプレイできるようになった。
- 「マニアック」モードではカノジョの服の模様を描く事が出来るようになった。
- また、本作では着せ替えたカノジョの衣装がミニゲームに反映するようになった。
- 通信対戦モード「ツウシン」
- ミニゲームによる対戦やカノジョの服の模様を交換する事が出来る。
- 相性診断モード「コヅクリ」
- 2人用のモードでもあり、1台のDSを2人で片手ずつ持ち、ケーキカットをする事によって赤ちゃんを作るというもの。作った赤ちゃんは「ツウシン」で交換する事も可能。
- 多人数用ミニゲーム「クンズホグレツ」
- 一人が指定されたボタンを押したら、もう一人が別に指定されたボタンを押し、前の一人がボタンを離し、それを延々と繰り返すというゲーム。タッチ・マイクの操作も要求され、当然一人だけだと難易度が跳ね上がる。
- サイドストーリーを楽しめる「アナザーストーリー」
- このモードではミニゲームにおけるカノジョのポジションが幼馴染に当てはまっている。ストーリー自体はかなり短いのでおまけ程度のモード。
- 何故か前作に合った英語表示機能が無くなっている。
評価点(あかどこ)
- 前作からボリュームアップした内容。
- 単純にミニゲームの数が増えた他、上記の通りボスバトルとラブシーンにもレベル差分が設定されたため、やり応えも十分。
問題点(あかどこ)
- ミニゲームに前作とあまり変わらない焼き直しの内容が見られている。
- 幼馴染のキャラが強烈な割にカノジョのキャラが薄い、という意見も見られる。
- 前作ほどストーリーの本筋にタイトルが関わっていない。
総評(あかどこ)
いくつかの新要素を交えながら順当にボリュームアップした正当進化版。前作を気に入った人は文句無しにオススメできるだろう。
余談(あかどこ)
- 公式サイトで流れる「赤ちゃんはどこからくるの?」を連呼するアレなBGMにも、しっかりとフルバージョンが存在する。ボーカルはセガ社員の光吉猛修。タイトルやゲーム内容同様、こちらも前作よりおバカ度が高いが、実は歌詞がいろいろと考えさせられる内容になっているので侮れない。ちなみに実写PVまである。
- 本作のゲームのEDは前作と密接に結びついている。
+ | ネタバレ注意 | - なんと、本作の主人公は前作に登場したラブラビッツのリーダーであり、エンディングで11人のライバル達と共にパフォーマンス集団ラブラビッツを立ち上げた…という事実が明らかになる(カノジョもうさ耳をつけていることから、恐らく一員である)。最後の画面は「つづきは、『きみのためなら死ねる』でおたのしみください」。すなわち、本作はラブラビッツ誕生のいきさつを描く前日談で、時系列上、「きみしね」の前の物語ということである。余談だが、海外版はタイトルが「ザ・ラブラビッツ(The Rub Rabbits!)」であり、タイトルの時点でネタバレしている。いいのか?
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最終更新:2024年06月01日 22:00