“子どもをそそのかし” 盗撮させ画像を売買 

卒業アルバムや友人と撮った画像、また盗撮した画像と一緒に、女子高校生のフルネームなどの個人情報も書かれていました。友人ではないと撮影できない角度から撮影されているものが目立ちます。

また、画像は隠語のハッシュタグをつけて拡散されSNSのコミュニティでやりとりされていることもあるといいます。

女子高校生を表すJKと一緒に隠語の「鳥」の文字が…。これは、盗撮の『撮』の訓読み『とる』から転じて『鳥の絵文字』として盗撮の隠語になったのだといいます。

隠語の「鳥」を用いて盗撮画像を売り込む記事

ひいらぎネット代表 永守すみれさん
「そうした隠語もすごい勢いで変わり更新されていくので、私たちのようなパトロール活動と常にイタチごっこになっていると感じています」

学校内で撮影されたとみられる動画
盗撮の情報を交換し合う書き込み

こうした学校内でしか撮影できないような画像を子どもを使って盗撮させる…つまり、子どもをそそのかし助長しているのは “大人” でした。

ひいらぎネット代表 永守すみれさん
「投稿の中には、大人が『盗撮をしてくれたらお金を払うよ』と子どもたちに加害をあおるようなことを言っている投稿や『未成年の子どもの盗撮画像を撮ってほしい、撮るための機材を提供します。買います』などの投稿があり、そうやって大人の誘いに “そそのかされた生徒” が教室内の生徒を盗撮する事態が全国で起きているんです」

「大人にとって、数千円とか数万円のお金っていうのは、そこまで大きくない金額かもしれないですが、アルバイトとかができない中高生にとっては、“大金” になってしまうんです」

学校はもはや “安全な場所” ではないと話す永守さん。盗撮が行われた後も同じ環境で学び続けなくてはいけない被害者。学校側の対応に不信感を抱く保護者も多いといいます。