SNS上の盗撮画像、もはや遠い存在ではない

ひいらぎネット代表 永守すみれさん
「盗撮というものは別世界の話だと思っていたのですが、SNSで偶然目にした盗撮画像を見たときに、それまで遠い世界だったものが “今は学校で同級生が同級生を盗撮する” …そういうことが起きているんだって、すごく衝撃だったんですね」

「私も娘が2人いまして、被害に遭っている子が自分の娘の将来に重なってしまったというか、大きくなっていくうちに盗撮被害に遭わない社会にしたいという気持ちが強くなり…自分にできることがないかなと思ったことがきっかけになりました」

インターネット上で発見した盗撮画像や動画に映る制服などの情報から、どの地域の学校で発生した事例であるかを特定し、警察や学校に通報しています。

これまで通報した件数はおよそ150件。若い世代でスマホを持ち、SNSに写真や動画を投稿する若者が多い今、子どもたちが無意識のうちに「盗撮」を目にしてしまう環境になっているといいます。

ひいらぎネット代表 永守すみれさん
「例えばSNSだと自分がフォローしている人の投稿だけじゃなく、アルゴリズムで勝手におすすめの投稿を流してくるというような機能がついているものが多くて…」

「 中高生ぐらいになると、少しポルノに興味が出てくると思うんですが、自ら積極的に調べようとしなくても、例えば単純にグラビアアイドルの写真が見たいというような使い方をしているときに、同じようなものとして盗撮関係の画像や動画もながれてきてしまうんです」

盗撮に興味がない子どもたちが、簡単に盗撮画像や動画を目にすることで「自分にもできるのではないか」と気軽に捉えてしまうようになるといいます。

ひいらぎネット代表 永守すみれさん
「いきなり盗撮してみようって人は少なくて、盗撮画像とか動画を日常的に見ることによって、だんだんと自分もやってみようかなというふうに、フェーズが変わってしまうっていうのはよく見かけます」

最近特に注視しているのは、友人などとメッセージをやりとりするチャットのツール。若年層を中心に広く利用されています。

掲示板を使って雑談や情報交換が行ったりできる、ごく一般的なアプリです。そこには盗撮されたとみられる画像や動画に値段がつけられ売買されていました。

盗撮画像が売買されているSNS
個人名を特定し、情報交換しているようだ