楽園!?月ヶ瀬村 | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

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名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
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楽園!?月ヶ瀬村

 

 

月ヶ瀬村で起こった日さんに殺人事件を覚えている人はもう少ないかもしれない。

自分的には、なんか逮捕された犯人がマスコミと、プロレス並みのてんやわんやのひと悶着を起こしたりしていることがワイドショーなんかで頻繁に流されていたので、それも絡めてすごく記憶に残っている。

逮捕当初はロリコンがいたずら目的で中学生を殺したという話が主流だった。

が、実はそういう単純な話ではなく、非常におどろおどろしい「横溝正史」的な昔ながらの村落の閉鎖的風習とか、思想とかが密接に絡んでいる、とってもナイーブで複雑極まりない話だったそうだ。

あの事件の結末は最後まで救いがなく、確か逮捕され刑に服していた犯人は大分の牢屋で自殺したのではなかった。

生い立ちのナイーブな問題もあり、なんか本当に誰一人救われることのない苦々しい事件だった。

 

映画「楽園」はこの事件を題材にして作られたという映画だが、直接的には明確になっていない。

モチーフを原作者の吉田修一が拝借したということだろうか。

綾野剛の鬼気迫る演技がすごすぎる。

そしてこの話が収められた短編集「犯罪小説集」の他のエピソードと巧妙に合体させることにより、話をうまく膨らませている。

よって原作では他の話の主人公である老人を佐藤浩市がこれまた鬼気迫る演技で熱演。

ラストが衝撃的すぎて胸糞悪いどころじゃなくなるのだ。

恐ろしく救いのない話に出来上がっている。

 

悪人、冷たい熱帯魚、凶悪...胸糞悪い話のスペシャリスト吉田修一原作の映画作品中でも、群を抜いて胸糞悪いと思った次第。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

超カッコイイ校歌!

和歌山南陵高校校歌

 

 

 

 

 

パリの五輪で有名になっている「どぶ川セーヌ」。

こういう映画があって、それはそれでリアルすぎる。

 

 

 

 

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