社会保険事務所から届いた 障害基礎年金受給更新の為の書類を、主治医に書いてもらうべく預けた。

K先生から 病名の欄に 何と書きましょう・・・3年前の書類の病名と違っちゃったら 問題あるんでしょうかねぇ・・・と電話がかかってきたので、3年前の書類の記述は「急性硬膜下血腫後の遷延性意識障害」だと思います。と伝えた。

すると、先生が「遷延性意識障害とは植物状態のことを言うのですが、私から見たら 衣珠ちゃんは 植物状態じゃないですよ。よく笑うし、ちゃんと聞こえていて、こちらの言ってることが 分かっているような表情するし」とおっしゃってくれた。

たかが病名だし”遷延性意識障害”という言葉を使わなくても、衣珠の障害の重さは変わるものではないけれど、K先生の 衣珠に植物状態という言葉は 使いたくない。と言う思いが ものすごく嬉しかった。

他の病院では もうこれ以上良くなることは無い。という意向で診ていた。

この病院(施設)では 今より少しずつでも良くなればいいねぇ・・・という思いで 看護師さんや他のスタッフが診てくれている。

四六時中 起こしていた結膜炎が無くなった。
四六時中 起こしていた口内炎が無くなった。
身体の硬直が 緩和されてきた。
衣珠の笑顔が増えてきた。

まだまだ 沢山の問題はあるけれど 少しずつ良くなってきている気がするし、そのことを 共に喜び合えるこの環境が 今はとっても愛おしい。