4月22日 J病院へ転院した。

病室では 看護師さん達が衣珠の到着を待ち受けていた。
色々な担当の方が 代わる代わる訪れ 衣珠への対応の細かなことを 聞いてくれた。

建物は古いけれど 衛生面もキッチリしているし、働いている方々が 皆イキイキしていて 院内がとても活気に溢れている。

今まで ずっと病院に入院してきた衣珠にとって ある意味 カルチャーショック的な 感動である。
今まで入院してきた病院は、人手不足なのだから仕方がない、患者は衣珠一人ではないのだから・・・と目を瞑ってきたところが多い。
例えばこれまでは 何も出来ない患者をベッドから車椅子に移動させる場合、一人で抱えて移していた。それを見て感じたことは 抱きかかえられる方も 痛そうだし 怖そうだな・・・と。
衣珠の様に 関節が固まってしまった患者のオムツ交換や 血圧を計るとき、 ゆっくりやってあげられる時間の余裕がないから 患者の痛みは後回しで 力任せに手足を伸ばそうとする。
いつの間にか そんな光景にも慣れてきた。

それが J病院は違う。
「患者が痛くないように。苦しくないように。」を前提において 看護、介護をしてくれるのだ。
確かに スタッフの数は そこそこ多いように思う。いや、多いのではない。他の病院のスタッフが足りな過ぎるのではないだろうか。

養護学校の先生との連携も 素晴らしいと感じた。 
 
つくづく 病院は建物の立派さではなく 人間の目や手が一番大切だと痛感させられた。