渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

左コーナーと右コーナー

2024年08月28日 | open



左コーナーと右コーナーで
苦手なほうってありますか?
私の場合はどちらも得手不
得手というのはありません。
ただ、物理的には右側にス
ロットルがあるので左コー
ナーのほうが一般的には曲
がり易く感じるかも。これ
は物理的な装置の配置関係
から。右回りのほうがスロッ
トル操作が窮屈に感じる事も
あるだろうから。
ただ、私個人の場合はどちら
かのコーナーが苦手というの
は存在しません。どちらも
同じ。
好みがあるかといえば、左
コーナーよりも右コーナー
のほうが個人的には好きです。
しかし、左右で得手不得手は
無い。

ただ、サーキットではなく公
道ではクローズドサーキット
のコースとは状況が全て違っ
てきます。
それは日本では左側通行であ
り、路面はセンターラインを
頂上としてカマボコ型になっ
ている事が多いからです。
サーキットと同じ組み立てで
は絶対に公道のワインディン
グはまともに安全に円滑には
走れない。

右旋回で早期に右によると
対向車やコーナーの出口が
見えるのが遅くなる。
左でも同じ。
しかも、対面通行の道路では
対向車が来るので右はセンタ
ーに寄り過ぎにできないし、
左コーナーで転倒したら対向
車がいたら致命的となる。
ホントに死ぬから。対向車と
正面衝突したり轢かれたりし
て。
公道では右コーナーと左コー
ナーでは走る際の注意点が共
通のものと個別別々なものが
あるので、その見極めと識別
が重要です。
そうした事をず~っと考えて
いろいろな角度からメスを入
れて解析していくと、やがて
公道では転ばなくなる。一切
転倒とは無縁になって行く。


国内の公道では、特に左コー

ナーが要注意です。転んだら
即、死、という位に考えてい
たほうがいい。
そして、コーナリングは視界
確保のためにも、減速区間を
く取るためにも、コーナー
奥まで行ってからクルンと
きを変える走路をおすすめ
ます。
コーナーのRに沿ってレ
ールの
上を走るような走路が
一番危
険。しかも真左をずっ
と走行
などは危険を自分で呼び込

ようなものです。道路の左側
には二輪走行に不適合な状況

や物体が散乱しているからで
す。

さらに付言すると、安定走行
のためには、道路のカ
マボコ
断面の山を登るような
ライン
を取るのです。

特に右コーナーは相対的に逆
バンク気味になるので、なお
さらコーナー奥まで行ってか
らクルンと向きを変えて、そ
してカマボコの山を登るよう
なライン=センターライン側
に向かうようなラインを取る。
路面のミューの変化に対応さ
せる為です。

こうやって走っていると、か
なりのハイペースでワインデ
ィングを走ろうとも、一切転
びません。(面圧操作の件は
ここでは割愛)

サーキットと公道では、走り
方が全く異なるし、変えない
とならないのです。
このことに気づかず、サーキ
ットと同じ考え方・組み立て
で公道を走ると、大抵は飛ぶ。
命が助かれば幸いですが、ひ
どければ死亡、しかも即死事
案になりかねない。
公道での安全確保とは、単に
速度を低速度に落とす事から
のみでは得られません。
公道には公道の走り方がある。
たとえ40km/h速度規制道路だ
ろうと、制限速度内で走って
いても、考え方が間違ってい
たり、走り方、運転の仕方が
間違っていたら転倒します。
そして、公道レベルの速度域
の転倒原因は車ではなく乗り
手に起因するものがほぼ全て
です。
曲がらない二輪、チャターが
起きやすい二輪、シミーやウ
ォブルが起きやすい二輪とい
うのはありますが、公道レベ
ルの速度域(0~120km/h)で
あるなら、ほとんど対処でき
る筈です。250km/hでフルバン
クなどというシーンはないの
ですから。
レースでは世界チャンピオン
でさえ転倒しまくるのは明ら
かに車のせいですが、公道の
領域では「車のせいで転倒」
というのは殆どありません。

腕を磨きましょう。
そうすれば安全に快適に走れ
る。
私はこの齢になっても、日々
二輪の走り方や操作操縦につ
いて考察を続けています。
腕を磨くのは肉体的な技術の
前に「見抜く眼」を養わない
と高次元には到達しません。
まず、技術系の万物は「見る
眼」から。
見る眼が無い人は全く進化し
ません。

そうそう、一つ。
コーナリングではイン側の手
は日本刀の「切り手」でグリ
ップを保持します。
保持です。決して握り締めな
い。締める部分を締め、緩め
る部位は緩め、手の内を利か
すのです。
やり方は、自得しないと意味
ないので、ご自身でいろいろ
試して研究なさってください。
「こうやるんだ」とのみ教え
られたものは身につきません。
概論は他人から教えてもらっ
ても、「これだ」と自得する
のは自分です。
私も先生などではなく、多く
の方々と同じ同列の一ライダ
ーですので、私が経験上解明
できている事はお伝えできて
も、「指導」などはできませ
ん。「こうするとこうだから
こうなるみたいですよ、物理
的に」という情報しかお伝え
できません。
そして、その私が発信する情
報の一部は、ほぼ真実真理の
ど真ん中
を的中させているか
と思いま
す。対抗的解析所見
についても全てこれまで40数
年程考察し続けての結果とし
て。積極消極の判例検証のよ
うにして考察してきた。

私は二輪に乗り始めて、2024
年のことし1月で満
51年になり
ますが、「考えな
がら乗れ」
と私に教えたのは
故三井晃氏
と故柳沢雄造氏で
した。
 
 
 







 


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