税金5兆円がドブに! 少子化改善の超ムリゲーを押しつけられた「こども家庭庁」という不幸
■少子化対策の司令塔になるはずが...... どうにもパッとしない岸田政権の少子化政策だが、そのダメさ加減に拍車をかけるものがある。こども家庭庁の〝軽さ〟と担当大臣のポンコツぶりだ。前出の鈴木氏が言う。 「少子化対策は国家百年の計ほどの重みがある政策。本来は、岸田首相はこども家庭庁に厚労省や文科省など、これまでバラバラに子供政策を所管していた各省に横串を刺して子供政策を一本化できるくらいの強い権限を持たせるべき。 なのに、実際には各省庁の調整役くらいの役割しか与えられていない。どうにも首相の本気度が感じられません」 前出の自民議員秘書もうなずく。 「こども家庭庁が各省庁でバラバラに囲い込んできた子供関連政策をまとめて行なおうとしてもその権限もない。できるのは各省庁に改善を求める勧告を出すくらいです。 例えば、保育所(厚労省)、幼稚園(文科省)、認定こども園(内閣府)と管轄がいくつかの省庁に分かれていた保育制度。こちらは加速化プラン策定のプロセスで保育所と認定こども園は幼保一元化され、こども家庭庁が一定の采配を振るえるようになった。 ただ、幼稚園を抱える文科省とは連携止まりで、こども家庭庁の影響力は限定的なまま。とてもではないが、少子化対策の司令塔とは言えません」 せめて大臣が実力者で、各省庁に乗り込んでビシバシと注文をつけるくらいのことをしてくれればいいのだが、こちらも期待できそうもない。 昨秋の内閣改造で抜擢された加藤鮎子こども政策担当大臣が国会でしどろもどろの答弁しかできず、こども家庭庁の軽量ぶりを際立たせているためだ。 前出の内閣府関係者がこう嘆く。 「自分の言葉で答弁できないどころか、官僚の用意したペーパーですらまともに読み上げられない。答弁に窮した挙句、後席に控える事務方のアドバイスを聞くため、自席に2度、3度とUターンすることもしばしばです。 質問内容と違う答弁を棒読みし、議場に失笑が広がったこともあった。トップがこの体たらくでは、こども家庭庁は浮かばれません」 このため、こども家庭庁では大臣のサポートをしなければいけないと〝鮎子シフト〟なるものが敷かれたという。 「大臣後席でスタンバイする事務方だけでは足りず、大臣席から答弁席までの通路席にも事務方が配置されました。通過中の加藤大臣とアイコンタクトし、答弁内容を追加で耳打ちするためです。私はこの配置を個人的に鮎子シフトと呼んでいます。 ただ、これだけの努力をしても加藤大臣の答弁力はさっぱり向上する気配がない。加藤大臣のお守り役をする事務方は皆、疲弊しきっています」