
昨年10月の台風19号による豪雨で校庭に面した斜面が崩落し、近くの相模原市立宿泊施設「ふじの体験の森やませみ」で授業をしてきた市立藤野北小学校(同市緑区佐野川)の仮設校舎が完成し、24日から2学期の授業が始まった。本来の校舎は土砂崩落の危険が続くため、間借りでの授業が長期化しているが、子どもたちは元気な笑顔を見せた。
新型コロナウイルスの影響で短くなった夏休みが終わり、新学期がスタート。全児童29人が登校すると、校長が各教室を訪れ、「変化をプラスに変えられる力を付けてもらえるといい。みんなでより良い学校をつくっていきましょう」とあいさつした。
先月まで授業を行っていた市の宿泊施設の各部屋は和室のため、児童は机の下にござを敷いて授業を受けてきた。理科や図工の授業は野外炊事場を活用するなど、工夫しながらの毎日だったという。

仮設校舎は2棟のプレハブで、本来の校舎から2キロほど離れた佐野川公民館の広場に建てられた。公民館は中学校の校舎として、以前使われていた場所で、22日には地域住民も参加して清掃活動が行われた。
児童らは「教室がきれい」「校庭が広い」などと話し、笑顔を見せた。5年の児童(11)は「気持ちが落ち着ける教室。早く元の学校に戻りたいけれど、それまではここで頑張りたい」と話していた。
同校では台風19号通過後の昨年10月13日未明、土砂崩れが発生。約3千立方メートルの土砂が校庭に流れ込み、遊具や桜の木などをのみこんだ。校舎に被害はなかったものの、斜面崩落の恐れがあることから調査が続けられ、復旧の見通しは立っていないという。
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