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【愛子さまの軌跡】12. 天皇陛下(当時)、「将来にわたる皇統の問題」等のストレスによりご体調を崩される(7歳の頃)

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※平成21年、新年をお迎えになったご一家のご近影


平成20(2008)年12月
愛子さま 7歳の時

天皇陛下、「将来にわたる皇統の問題」等のストレスによりご体調を崩される

(展示時、「ココ好き」シール 4枚
※全て、怒り・悲しみの気持ちとしての投票)



この年の12月3日、天皇陛下は不整脈と診断され、一部の公務を取りやめて5日間ご静養されました。
2週間前から胸部の変調を訴えられていたといいます。

その後、9日には、不整脈は落ち着いたものの、胃腸の炎症が確認されたと報じられます。
精神的・肉体的ストレスが原因と考えられるとして、医師団は公務の負担軽減を宮内庁に提言しました。

これを受け、羽毛田信吾・宮内庁長官は11日の定例会見で、「私見」としつつ次のような発言をしています。

ご自身のお立場から常にお心を離れることのない将来にわたる皇統の問題をはじめ、皇室にかかわるもろもろの問題をご憂慮いただくというようなご様子を拝して参りました。


悠仁さまはお健やかにご成長なさっており、男系派は皇統の危機は去ったと安心しきっていました(今でもそう思い込んでいるのでしょうが)。
しかし、一番の当事者であられる天皇陛下はそうは捉えておられなかった

天皇陛下のご意向は「愛子天皇」
一度は決まりかけたのに、棚上げにされてしまった。
そして人知れず、苦悩なさっていらしたのです。
このような事態を招いた、安倍晋三を始めとする男系派の罪は極めて重い。


陛下からのこれほど切実なシグナルに対しても、マスコミは、「将来にわたる皇統の問題」を無視し、「皇室に関わるもろもろの問題」の詮索に終始し、「皇太子と天皇皇后の不仲」「雅子妃に対する不信感」といった憶測を立てて皇太子ご夫妻バッシングにつなげました。

一方、翌年の天皇陛下、皇太子さま、秋篠宮さまの一連の記者会見では、羽毛田長官の「私見」、特に「将来にわたる皇統の問題」に関する質問が相次ぎました。
それに対するお答えを読んでいけば、お三方の現状認識やお考えが見えてきます。



● 2月20日皇太子さまのお誕生日記者会見

皇太子さまは、始めに皇統問題等に触れた質問をされたときには、皇統問題への言及は避け、その他の点についてのお答えに徹しておられました。
関連質問で、重ねて皇統問題へのご見解を問われた際にも、「私は口を差し挟むべきではない」としてお答えにはなりませんでした。

しかし、会見の最後にこの件について触れ直し、

「先ほどの質問については,皇統の問題が重要な問題であるということ,これは私は非常によく認識しております。」

とお答えになられました。

皇太子さまは、ご自身のご発言の影響を意識されてか、今に至るまで皇統問題へのお考えを公にされることはありません。
それでもあえて、一度答え終わった質問に立ち戻ってまで皇統問題への認識を示されたことに、重みがあります。


● 11月6日:天皇陛下のご即位二十年に際しての記者会見

皇室についてはこの先,皇族方の数が非常に少なくなり,皇位の安定的継承が難しくなる可能性があるのが現状です。」
という記者の指摘に対し、

「皇位の継承という点で,皇室の現状については,質問のとおりだと思います。」

とはっきり認められています。
質問では、さらに羽毛田長官の所見における「皇統を始めとする諸々の問題」にも触れられていましたが、それを否定されることもありませんでした。

さらに続けて、
「皇位継承の制度にかかわることについては,国会の論議にゆだねるべきであると思います」としつつ、

「将来の皇室の在り方については,皇太子とそれを支える秋篠宮の考えが尊重されることが重要と思います。」

と述べられました。


● 11月25日:秋篠宮さまのお誕生日記者会見

約3週間前に行われたばかりの天皇陛下の記者会見でのご発言に賛同されながら、

「その(=皇位継承論議の)過程において今後の皇室の在り方ということも当然議論されることになる」

という認識の上で、

「その将来的な在り方ということについては,将来その当事者になる皇太子ほかの意見を聞くという過程も私は必要なのではないかと思っております。」

と述べられました。

発言の中で、皇太子「ほか」とはご自身を指されているのだと、その後の関連質問で明かされました。
男系継承を声高に主張される寛仁さまやその父上の三笠宮さまは含まれない、ということです。



平成21年の3回の記者会見でのご発言をご紹介しましたが、特に最後の秋篠宮さまのご発言は、現在の皇位継承論議においても重要な示唆に富んでいます。
つまり、

・皇位継承論議に当たっては、今後の皇室の在り方も当然議論されるべきである

・皇室の在り方については、今上陛下(会見時の皇太子さま)、秋篠宮さまのお考えを伺うべきである

ということです。

目先の皇族数の確保策に拘泥するなどもっての外だし、
昨年、西村泰彦・宮内庁長官は、「天皇の代弁者」として、
「安定的な皇位継承という観点から課題がある」
「要望があれば説明に伺う」

と定例会見で発言しました。

ここは、かつて当事者ど真ん中の方々が示されたお考えに則って、

皇室のあり方を含めた本質的な議論を、
今上陛下や秋篠宮さまのご意向を伺いながら

進めていくべきではないでしょうか?


※時代が飛んでいるので紛らわしいですが、
肩書きや称号は、それぞれの時代のものに合わせています。

参考文献:
宮内庁:天皇陛下が不整脈、4日まで公務取りやめ休養
公務の一部、見合わせへ=天皇陛下、胃腸に炎症-不整脈は落ち着く・宮内庁 
天皇陛下、胃腸の炎症を確認 宮内庁
宮内庁長官、定例会見での発言要旨
小林よしのりライジング Vol.311 ゴーマニズム宣言・第321回「奴らは『廃太子せよ』と言っていた!」
皇太子殿下お誕生日に際し(平成21年)
天皇陛下ご即位二十年に際し(平成21年)
文仁親王殿下お誕生日に際し(平成21年)
宮内庁長官「安定的な皇位継承に課題がある」改めて認識を示す


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文責:静岡県 L.K


4 件のコメント

    パワーホール

    2024年8月23日

    上皇陛下が体調まで崩されたのにそれを理解しない男系固執派はまさに国賊です。

    SSKA

    2024年8月23日

    皇室内でも天皇ご自身と最も近いお二方に対しそれ以外とは全く立場が違うのならば、男系である以外は単なる外部の人間である旧宮家系は全くお呼びで無いですし当事者もとっくの前から自覚されている事でしょうね。
    最も真剣に考えている当事者に逆らって珍奇な皇室を作ったり想像を巡らせる事に何の意味があるのか全く理解出来ませんね。

    ありんこ

    2024年8月23日

    男系男子固執派がしきりにヒゲの殿下のご発言を持ち上げるのも、ヒゲの殿下の真意が今上陛下・上皇陛下・秋篠宮さまの真意と明確に違う意識があるからなんだと思っています。

    あしたのジョージ

    2024年8月23日

    悠仁さまがお産まれになって、皇位継承問題が解決したなら、天皇陛下が体調を崩されることはなかったかもしれません。
    皇太子も問題があると言っていたので、男系派のような自称保守派の思っているようなことは考えていないと思いました。
    皇太子や秋篠宮さま達のご意向を伺うべきだと思います。
    おそらく愛子さまを皇太子にと思っていると思います。
    こんな手遅れになってしまったかもしれないような状況になるまで、問題を先送りした安倍晋三や男系派の罪は大きいと思います。

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