saebou氏が「昔はよかった」の人であるというのは誤読ではないでしょうか。かの反論に書かれているのはまさに映画史の通説なのであって、そこに筆者の価値判断が含まれているようには見えないです。ニューシネマ期で女性の立場がむしろ悪くなったというのもこれまでの諸研究から導き出された帰結であってヘイズ・コード時代はよかったという話はしていないのではないでしょうか。saebou氏はフェミニズム批評家を自認しており、フェミニズム批評にとってヘイズ・コードが評価できないものであるのは自明でしょう。(ただしsaebou氏はプレコード期の映画は好きだと述べていたのでその意味では「昔はよかった」の人なのかも)