pixivは2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

聖彗とZA

悪役令嬢に転生した俺!? 1

悪役令嬢に転生した俺!? 1 - 聖彗とZAの小説 - pixiv
悪役令嬢に転生した俺!? 1 - 聖彗とZAの小説 - pixiv
1,302文字
悪役令嬢に転生した俺!?
悪役令嬢に転生した俺!? 1
57601,429
2022年5月22日 12:42

「バラされたくなかったら、俺の恋人を演じろ」
「え!?」
あれ?どうしてこうなったんだけ?俺は普通のサラリーマンだった筈?どうして仕事の合間にやっていたゲームにいるんだ?ああ、そうですよね!!転生ですよね!!知ってますよ!だけど何で悪役令嬢!?しかも男だし!それに!嫌われる筈だった主人公にバレてバラされたくなかったら、恋人を演じろって!?無理無理!!きっと、ボロが出ちゃうよ!それに何で演じるの?どうして人に言わないの?分からない。この人分からないよ…
約五ヶ月前、俺は死んだ。不幸な事故と言っても過言ではないと思う。仕事、仕事の毎日であった。そんなある日。信号無視の車が人を引こうとしている所に出くわした。咄嗟にその人を押して引かれた。死んだな~と思っていたら急に明るくなって俺はベッドに寝ていた。夢か?それとも、病院か?と起きてみるとそこには俺の部屋じゃなく女の子向けの部屋だった。
「はぁ!?え、ここって…なんか見覚えあるぞ?」
「ロミ様、失礼します」
(え!?ロミ様!?待って!それって俺が仕事の合間にやっていたゲームに出てきた名前!!てか、待ってよ!さっきから違和感あるな~と思ったら、俺の身体じゃねぇ!まさかのフェルト・オ・ロミだわ!)
「おはようございます。ロミ様」
「…」
「ロミ様?」
「え、ええ。おはよう」
「具合でも悪いのですか?」
「いいえ、そんなこと無いわよ」
「そうですか。では、ここに洗面を置いておきますので顔を洗ってください。私は料理を持ってくるので」
「ええ。分かったわ」
「では、失礼します」
そう言ってメイドは出ていった。
「…大丈夫だよな?こんな感じで良い筈。あー、洗面するか」
そこから、なんやかんやあって五ヶ月後。この男にあった。この男の名はホォーランド・ラ・カイ。ゲームの主人公。ロミはこの男に一目惚れして何とか振り向いて貰えるように色んな事をするんだ。そんな、ある日。主人公とロミの前に現れる、女がいる。その名はミステイル・フォ・ルル。ルルに主人公は一目惚れし、友達になったりしてアタックしようとしているんだけどその度に俺、ロミが邪魔をするんだ。だけど、何とかその邪魔を振り切り、二人は結ばれる。そしてロミに今までの罰を与える。これが俺の知っているゲームの内容。俺、ロミにとってはハッピーエンドではない、バッドエンドだ。死罪にされるからな。だから、それを避けるためこの男から逃げていたのに…遂に見付かってしまった。しかし、何を言っているんだ?バラされたくなかったら、恋人の振りをしろ?なぜ、言いふらさない?絶好の餌なのに…
「どうして」
「ふっ。どうしてだって?お前は自分の立場、分かってないみたいだな」
「え」
そう言ってカイはロミの腰を抱く。
「なっ、何を」
「こうするのさ」
カイはいきなり、キスをしてきた。濃厚なやつを。俺はそんな濃厚なの知らないから、息があがってしまった。
「何だ、これくらいで息があがるとはな」
「はぁ、はぁ」
「まぁ、いいか。じっくりと」
嫌な事が聞こえた気がするけど何とか息を整えようとしている今の自分には分からなかった。

シリーズ
悪役令嬢に転生した俺!? 1
57601,429
2022年5月22日 12:42
聖彗とZA
コメント
2023年9月18日

こちらもおすすめ

ディスカバリー

好きな小説と出会える小説総合サイト

pixivノベルの注目小説

  • シャレにならない恋の話
    シャレにならない恋の話
    著者:碧井アオ イラスト:うまのほねこ
    結成七周年のお笑いコンビ。ボケの音島が「公私を分けたい」と言い始め、二人の仲はぎこちなくなって……?

関連百科事典記事