破産手続き中のみんなでつくる党の大津綾香党首が25日、役員報酬を受け取っていたことを明かした。

 大津氏はXに「11月までの長期、スタッフ含めて個人立替で党運営をしておりました。会話の中で誤解があったようなので訂正します。私の報酬については自分で決めるわけにはいかないので、皆さんに議論していただき、昨年の11月に立替金を4月分から遡って元金庫番と同程度いただいております」とポストした。

 昨年3月に立花孝志氏らとの間で、代表権争いが勃発し、大津氏は一審で勝訴したものの今年3月に債権者による破産申し立てで、破産手続きの開始が決定。7月に開かれた第1回債権者集会では破産管財人から党の資産及び収支計算書が明らかにされ、「報酬・人件費・業務委託費」の項目で約1169万円の支出があった。

 債権者の一人が破産管財人に確認したところ、昨年4月から大津氏へ役員報酬が支払われていることが判明。ネット上で真贋論争に発展し、フォロワーから「無報酬と信じてます。大津さんのことを信じて良いですよね?」と回答を求められた大津氏は冒頭のリプライで、報酬を受け取っていたことを認めた。
 
「元金庫番と同程度」と額は明かしていないが、元金庫番は立花氏ではなく、NHK党の会計責任者を指すようで、月60万円前後とみられる。

 大津氏は「管財人の資料に載ってる金額は、私の報酬分だけでなく、外注の業務委託費なども含んだ金額になっております」と説明しており、昨年4月から破産管財人の管理下に置かれた今年3月の前月までで、計約600万円前後が大津氏に支払われた計算になる。

 ただ、問題視されているのは報酬を受け取っていたことではなく、大津氏の説明と食い違ったことだ。今年1月に大津氏は斉藤健一郎参院議員とのZoom会談で、「給料いくらとっているんですか?」と尋ねられ「まだもらってないです」と答えていた。

 報酬の話が明るみに出て、大津氏は「誤解があった」と釈明した格好だが、ネット上では「生活もあるし、もらってもいいが、ウソだけは無理」「無給で戦っているかわいそうな子という設定がなくなった」などとざわつく事態となっている。