【概要】東京から北海道、往復10日間車中泊旅の記録。2021年8月に北海道で行われたクルマ旅ツアーイベント「CAMP JAPAN」取材のため、カーネル編集スタッフ・トドロキと妻のユリがカーネルの社有車、日産・NV200ベースの車中泊カー「キャネル」で車中泊旅へ。

編集長からの指令で、いざ北海道クルマ旅へ!

画像: ナッツRVが製造している日産・NV200バネットベースの車中泊カー「キャネル」が、カーネル編集部の相棒。

ナッツRVが製造している日産・NV200バネットベースの車中泊カー「キャネル」が、カーネル編集部の相棒。

ある日、カーネルの編集長・オオハシが、スタッフのトドロキに向かっておもむろにこう言ったという。

「トドさん(トドロキの通称)、キャネルで北海道行ってみない? 奥さんと一緒に」

若い頃に釣りやサーフィンで車中泊を経験している夫のトド。いっぽうで妻の私は車中泊をしたことがほとんどない。そもそもトドロキ家にはマイカーがないのだ。

画像: ふだんはレンタカーで車中泊旅を楽しんでいる。

ふだんはレンタカーで車中泊旅を楽しんでいる。

最近になって、レンタカーで細々と車中泊を始めたが、フラットな寝床作りはなかなか難しい。それならばと分厚いエアマットを買ってみた。うん、これはこれでいい感じ。

でも、一度でいいから、もっと快適な空間で、本格的な車中泊を体験してみたい。

そんなときに神の啓示の如く舞い降りてきたのが、今回の旅の提案。もちろん、ありがたくお受けしました。夢がかなう瞬間が、こんなに早くやってくるとは!

画像: 東京~北海道の車中泊旅は、北海道で行われるクルマ旅ツアー「CAMP JAPAN」取材のため。

東京~北海道の車中泊旅は、北海道で行われるクルマ旅ツアー「CAMP JAPAN」取材のため。

こうして私たちのキャネル旅が始まった。陸路とフェリーで行く10日間の長旅だ。実は出発のとき、キャネルには着替えのほかに釣り竿と焚き火道具を積み込んでいたのだが、結局天候に恵まれず、使うことなく終了。

もっとも、これまでの旅だって計画通りに進んだことは一度もない。飛行機に乗り遅れたり、前日になって宿を変えたりはしょっちゅう。

だから泊まる場所が柔軟に決められる車中泊は、私たち夫婦の旅のスタイルに合っているはず。密が避けられるのも、このコロナ禍には重要なポイント。

さあ、準備完了。感染防止対策も万全に、いざ北海道へ出発!

▼CAMP JAPAN イベントレポート

旅をしたのはこのふたり!

画像: 旅をしたのはこのふたり!

カーネルスタッフのトドロキと妻のユリ。夫婦で青春18きっぷの旅やミニマムキャンプを楽しんでいる。最近はレンタカーで快適に車中泊できる方法も模索中。

【1日目】フェリーで15時間の旅! まるで豪華客船⁉

画像1: 【1日目】フェリーで15時間の旅! まるで豪華客船⁉

ルート:自宅→常磐道→仙台港(フェリー乗船)

昼頃に神奈川の自宅を出発。ルーフから服をぶら下げ、初日から自宅感満載の車内。

画像2: 【1日目】フェリーで15時間の旅! まるで豪華客船⁉

常磐道で福島第一原発事故の避難区域に指定されているエリアを通過。車窓から荒れ放題の田んぼや雨戸が閉まったままの家屋が見え、震災がまだ終わってないことを実感した。

画像3: 【1日目】フェリーで15時間の旅! まるで豪華客船⁉
画像4: 【1日目】フェリーで15時間の旅! まるで豪華客船⁉

仙台港から苫小牧行きのフェリーに乗り込む。夕食は船内のレストランでビュッフェ。しばし豪華客船気分を味わう。

画像5: 【1日目】フェリーで15時間の旅! まるで豪華客船⁉

客室のコンパートメントは狭いながらもコンセントとハンガー付きで機能的。船内のお風呂に入り、Wi-Fiもスマホも繋がらない夜を、静かに個室で過ごす。

【2日目】船から朝日を拝みつつ苫小牧到着。夜は釧路の屋台村で海鮮天国だ!

画像1: 【2日目】船から朝日を拝みつつ苫小牧到着。夜は釧路の屋台村で海鮮天国だ!

ルート:苫小牧→道東自動車道→道の駅 阿寒丹頂の里→釧路河畔駐車場

苫小牧から道東自動車道を経て「道の駅 阿寒丹頂の里」へ。車中泊専用駐車場があるし、今夜はここに泊まるんでしょ? え、ちがうの?

画像2: 【2日目】船から朝日を拝みつつ苫小牧到着。夜は釧路の屋台村で海鮮天国だ!
画像3: 【2日目】船から朝日を拝みつつ苫小牧到着。夜は釧路の屋台村で海鮮天国だ!

道の駅をあとにして向かったのは釧路市内の屋台村「岸壁炉ばた」。屋台の入り口でチケットを買い、なかにある3軒のお店で食材を選び、自分で焼いて食べるユニークな仕組み。2人で3000円分購入。払い戻し不可なので、ぴったり使い切れるかワクワクドキドキ。

画像4: 【2日目】船から朝日を拝みつつ苫小牧到着。夜は釧路の屋台村で海鮮天国だ!

今夜は釧路河畔駐車場で初のキャネル泊。寝心地の良さは予想以上。「でこぼこ」がまったくないし、寝返りを打った時の「揺れ」もほとんど感じない。

【3日目】釧路ってこんなに暑かった? 扇風機を探して日が暮れる

画像1: 【3日目】釧路ってこんなに暑かった? 扇風機を探して日が暮れる

ルート:リモートワーク→釧路市内で買い物→釧路湿原→ビジネスホテル

キャネルの寝心地は良かったが昨夜は蒸し暑かった。釧路には過去に何度も来ているが、こんなに暑いのは初めて。冷感敷きパッドを持ってきて正解。これで扇風機があればもっと快適になる。

画像2: 【3日目】釧路ってこんなに暑かった? 扇風機を探して日が暮れる
画像3: 【3日目】釧路ってこんなに暑かった? 扇風機を探して日が暮れる

そこで午後は市内で買い物。家電量販店を数軒訪れるも、扇風機売り場の棚がどこもすっからかん! かろうじて残っていた小型扇風機の最後の1台を無事購入。

画像4: 【3日目】釧路ってこんなに暑かった? 扇風機を探して日が暮れる

夕方に釧路湿原の展望台へ行くも、ブヨやらカやらに刺されて大騒ぎ。昨夜より暑さが増していたため、今夜は冷房の効いたビジネスホテルに泊まることにした。車中泊にこだわって無理は禁物!

【4日目】カキにツブ貝に花咲ガニ。こんな車中泊したかった!

画像1: 【4日目】カキにツブ貝に花咲ガニ。こんな車中泊したかった!

ルート:ビジネスホテル→釧路町昆布森でCAMP JAPANイベント参加→イベント会場で車中泊

CAMP JAPANのイベントに参加すべく早朝から釧路町昆布森へ。トドいわく「スプリングの効いたホテルのベッドよりキャネルのほうが寝心地がいい」。

画像2: 【4日目】カキにツブ貝に花咲ガニ。こんな車中泊したかった!

昆布森では昆布干しを体験し、夕食は牡蠣、ツブ貝、花咲ガニに舌鼓。こんな車中泊なら毎日やりたい! 昆布森での車中泊は、タオルケット1枚でちょうどよい気温だった。

画像3: 【4日目】カキにツブ貝に花咲ガニ。こんな車中泊したかった!

【5日目】標茶のキャンピングカー神社でキャネルの無事故を祈願!

画像1: 【5日目】標茶のキャンピングカー神社でキャネルの無事故を祈願!

ルート:昆布森→キャンピングカー神社→長坂牧場→取材協力者のご自宅で車中泊

CAMP JAPANの企画でキャンピングカー神社を訪れる。その後、標茶の長坂牧場を見学。

画像2: 【5日目】標茶のキャンピングカー神社でキャネルの無事故を祈願!

夜は取材協力をしてくださった方のご自宅でジビエやシシャモごちそうになり、車中泊させていただく。この日は霧が濃く夜が寒い。初めて寝袋を使った。

【6日目】釧路湿原を眺め、牧草地で遊ぶキタキツネを遠くから望む

画像1: 【6日目】釧路湿原を眺め、牧草地で遊ぶキタキツネを遠くから望む
画像2: 【6日目】釧路湿原を眺め、牧草地で遊ぶキタキツネを遠くから望む

ルート:野生動物探し→虹別オートキャンプ場見学→屈斜路湖→砂湯駐車場

霧が晴れるのを待って、タンチョウやキタキツネなどの野生動物探しを楽しむ。案内してもらった虹別オートキャンプ場では車中泊キャンプができる。

画像3: 【6日目】釧路湿原を眺め、牧草地で遊ぶキタキツネを遠くから望む

午後は弟子屈の屈斜路湖へ。和琴半島で温泉に浸かり、砂湯駐車場で車中泊。外は雨。こんな夜は寝床作りが少し辛い。寒い夜は温かいものが飲みたくなる。電気ケトル、持ってくればよかったかも。

【7日目】勝手丼で有名な和商市場で、ラーメンを食す理由は?

画像1: 【7日目】勝手丼で有名な和商市場で、ラーメンを食す理由は?
画像2: 【7日目】勝手丼で有名な和商市場で、ラーメンを食す理由は?

ルート:砂湯駐車場→和商市場→道東自動車道→道の駅 サーモンパーク千歳

お昼は釧路の和商市場でラーメンを注文。この日は風雨が激しくてとにかく寒く、温かいものが食べたかったのだ。釧路町地産地消センター「ロ・バザール」で昆布森漁協のコーナーを発見。

画像3: 【7日目】勝手丼で有名な和商市場で、ラーメンを食す理由は?

夜は「道の駅 サーモンパーク千歳」で車中泊。ここはローソン併設で、近所には銭湯と飲食店もあり利便性が高い。雨と風のなかでもキャネルの安定性は抜群!

【8日目】青森県の恐山の山道で、野生のテンとウサギに遭遇

画像1: 【8日目】青森県の恐山の山道で、野生のテンとウサギに遭遇
画像2: 【8日目】青森県の恐山の山道で、野生のテンとウサギに遭遇

ルート:千歳→大沼公園↓函館港(フェリー乗船)→大間港→大間保養センター→恐山駐車場

久しぶりの晴天のなか函館の大沼公園を散策。林間と湖畔のテントサイトが気持ちいい。車中泊なら「RVパークおおぬま」がおすすめ。

画像3: 【8日目】青森県の恐山の山道で、野生のテンとウサギに遭遇

函館港から大間へ向かうも、フェリー会社の窓口を間違えるというミスをしたが、なんとかギリギリでチェックインを完了。本州最北端の温泉施設「大間保養センター」で大間牛のすき焼き。もちろんマグロもいただきました!

画像4: 【8日目】青森県の恐山の山道で、野生のテンとウサギに遭遇

夜の10時過ぎに恐山の駐車場に到着するも、灯りがなく硫黄のにおいを感じるだけ。Wi-Fiもスマホも繋がらないのはフェリーの中と同じだが、人の姿が見えないと別世界に来たような気分になる。

【9日目】陸奥湾沿いであたふた。疲れたら無理せず休むべし!

画像1: 【9日目】陸奥湾沿いであたふた。疲れたら無理せず休むべし!

ルート:恐山→陸奥湾沿いでホタテを発送→東北自動車道→安達太良SA

恐山の駐車場で車中泊をし、早朝から参拝。岩場を抜けると極楽が広がる恐山では、異次元に飛び込んでしまったような感覚になる。境内には湯あみができる温泉もあった。

画像2: 【9日目】陸奥湾沿いであたふた。疲れたら無理せず休むべし!

恐山を下りて陸奥湾沿いを走る。ホタテを実家に送ろうと直売店を探すも、見つけられずに右往左往。やっと道を間違えていたことに気づき、大幅な時間のロス。でも両実家ともホタテを大喜びしてくれたので結果よし! 

画像3: 【9日目】陸奥湾沿いであたふた。疲れたら無理せず休むべし!

今日中に会津若松市へ到着しておきたかったのだが、疲れてしまったので安達太良SAで仮眠を取ることに。こんな風に柔軟に対応できる車中泊はホントに便利だ。

【10日目】おいしい手打ちそばと採れたての野菜で締めくくり

画像1: 【10日目】おいしい手打ちそばと採れたての野菜で締めくくり

ルート:安達太良SA→飯盛山&さざえ堂→東北自動車道→自宅

会津若松市の飯盛山とさざえ堂を見学。飯盛山は幕末の戊辰戦争で、会津藩の少年部隊である白虎隊が自害した悲劇の場所。

さざえ堂の中の二重螺旋スロープは上りと下りで別の通路になっているが、この特殊な建築様式を実感するためには、入ってみるのが一番いい。

画像2: 【10日目】おいしい手打ちそばと採れたての野菜で締めくくり

飯盛山をあとにしてランチ。レトロな雰囲気の七日町で隠れ家的なお蕎麦屋さんを発見。手打ちの十割り蕎麦はこしがあって美味!

画像3: 【10日目】おいしい手打ちそばと採れたての野菜で締めくくり

再び東北自動車道に入り、那須高原SAで地元の野菜を買って帰宅。9泊のうち7泊を車中泊で過ごしたことになる。キャネル、ありがとう。お疲れさま!

画像4: 【10日目】おいしい手打ちそばと採れたての野菜で締めくくり
画像5: 【10日目】おいしい手打ちそばと採れたての野菜で締めくくり

写真:轟 省吾(カーネル) 
文:轟 由里子 
取材協力:キャンプジャパン 

【概要】MYSミスティックのキャンピングカー「J-cabin HT」の紹介。三菱・トライトンに積載できるキャンパーシェル。特徴、スペックなど。

日本のトラキャン文化をけん引するミスティックより、人気モデルJ-cabinの最新作「J-cabin HT」が発売された。

これは、2018年から発売が開始された、J-cabin Hを継承するモデルとなっている。ハイラックス専用としてではなく、人気の三菱トライトンにも積載ができるようになったのが、大きなトピックス。 

室内インテリアはアメリカの西海岸をイメージした、ホワイト×ブルーのカラーリングを踏襲。バンクベッドとダイネットソファベッドを展開することで、車内と合わせて5人の就寝が可能になっている。

またシェル部分はもちろん、同社がこだわりをもって採用しているボディバス工法で製造されたものだ。

アルミフレームを基本構造としたこのボディバス工法は、高強度で軽量化をもたらし、ひいては安心で安全なクルマへとつながっていく。軽量化により走行が安定し燃費も向上するため、環境にも配慮されて地球にもやさしい。

ピックアップトラックの走破性と、居住性がアップするトラキャンは、アクティブにキャンピングカーを活用するファミリーにもおすすめだ。

「Jキャビン HT」のココに注目!

画像1: 「Jキャビン HT」のココに注目!

多くのトラキャンを手がけているミスティックの最新モデル。キャンパー部分は脱着が可能。1台で、ピックアップトラックとキャンピングカーの2WAYとして使用できることが、トラキャンのもつ最大の魅力だ!

画像2: 「Jキャビン HT」のココに注目!
画像3: 「Jキャビン HT」のココに注目!

ダイネットテーブルは脱着式テーブルを採用。エントランスはネットスクリーン付きの二重ドアで、開けているときは通気性も確保されている。

画像4: 「Jキャビン HT」のココに注目!

ダイネットソファベッドを展開すれば、1980×1750mmのスペースができる。大人2名がゆったりくつろげるスペースだ。

画像5: 「Jキャビン HT」のココに注目!

バンクベッドは1800×1750mmのスペースで3名の就寝が可能。アクリル二重窓も付いているので、もちろん換気もできる。

画像6: 「Jキャビン HT」のココに注目!

トラキャンは荷台にシェルを載せるため、出入り口は高い位置になる。オプションのステップを付ければ、楽に出入りが可能に。

J-cabin HT スペック

主要諸元:全長4270×全幅1840×全高2130mm
標準装備:バンクベッド、ダイネットソファベッド、アクリル二重窓、鉛バッテリー105Ah、換気ファン、電圧計、室内照明、エントランスポーチランプ
価格:286万3300円~
【問】MYSミスティック ☎055-267-7600

文:中尾昭彦(カーネル編集部) 
初出:カーネル2024年9月号vol.68 

【概要】スズキのコンパクトSUV「フロンクス」の試乗体験レポート。乗り心地や特徴、スペックなど。車中泊雑誌『カーネル』編集長の大橋が体験。

スズキ“激推し”のコンパクトSUV

「2024年秋発売」にもかかわらず、プロトタイプでの事前試乗会が6月に開催されるほど、スズキが「激推し」しているのがフロンクスだ。

そのプロフィールは、日本で以前に販売されていた「バレーノ」の流れを組むニューSUVクーペモデル。

バレーノの日本販売は2020年までだったが、インドや中南米、中近東、アフリカなどでは、2023年から新型「フロンクス」として新型が販売され、大きな人気を博していた。その日本モデルがついに上陸!ということで、いやが応にも期待が高まる。

今回は、モータージャーナリストでもない、一般ドライバー代表ともいえるカーネル編集部員が試乗を体験。高速周回路でハンドルを握ったが、十分に高速域の安定性は確認できた。

さらにパイロンで作られたS字でも、不安定な挙動は皆無。普段使いでの走行では、大きなストレスは感じないはず。後席の乗り心地やノイズなどの体験もすすめられたが、今回は残念ながら時間切れ。

そして、最後は車中泊チェック! シート就寝はやや厳しそうなので、ラゲッジ就寝がファーストチョイス。倒した後席の背もたれが斜めのため、少し工夫が必要かも。あとは奥行きの長さも足らない印象(数値は未計測)。後席体験などとあわせて、次の一般道試乗会での宿題としたい。

SUZUKI FRONX 注目のポイント

コンパクトなクーペSUVスタイルで、主張のある外観デザイン。全長3995×全幅1765×全高1550mmというサイズのわりに、グラマラスに見えるボディラインは、同車の特徴といえるだろう。

2520mmのロングホイールベースなどにより、高い操縦安定性と直進安定性を実現。最小回転半径が4.8mのため、オンオフともに扱いやすく、普段使いで手にあまらない。

直4DOHC+モーターのマイルドハイブリッドを採用。

シャープな前後ライトが外観のアクセントに。

内装はインパネの高輝度シルバーや、革とファブリックの2トーンシートが高級感を演出。

最大荷室にした際、残念ながら一部斜めになるので工夫が必要だろう。

【主要諸元】4WD・6AT(マイルドハイブリッド)

全長×全幅×全高:3995×1765×1550mm
乗車定員:5名
車両重量:1130kg
エンジン形式:直4DOHC 
 排気量:1460cc
 最高出力、最大トルク:7.3kW/ 6000rpm、134N・m / 4400rpm
モーター:直流同期電動機
 最高出力、最大トルク:2.3kW/ 800 ~ 1500rpm、60N・m / 100rpm
最小回転半径:4.8m
価格:未定

※プロトタイプのため、写真やスペックなどは変更されることがあります。

写真:小林 司
文:大橋保之(カーネル編集部) 
初出:カーネル2024年9月号vol.68

【概要】エコフローの走行充電器「オルタネーターチャージャー」の紹介。特徴、スペックなど。

エコフローから、またしてもエポックメイキングなアイテムが登場! ひょっとしたら、未来の車中泊事情を大きく変える可能性を秘めている。それがここで紹介する「オルタネーターチャージャー」だ。

画像: 未来の車中泊シーンを変える!? 1.3時間で1000Whを急速充電するエコフローの走行充電器が登場

これはDC-DCコンバーターにより、クルマのアイドリング時および走行中に、オルタネーターからの余剰電力をポータブル電源に急速充電できるというもの。走行中に最大800W出力、1.3時間で1000Whの充電を可能としている。

車中泊でポータブル電源を使用する際、これまではどうしても充電時間が大きな壁となっていた。使用しているポータブル電源が大容量、クルマ旅がロングトリップなら、それはなおさらだ。ソーラーパネルやシガーソケットからの走行充電も、これまでいろいろ販売されていた。

しかし、安定性や充電スピードを考えると、完全に満足いくアイテムはそれほど多くなかったように思う。だがこの「オルタネーターチャージャー」なら、十分に実用可能な出力と時間で、急速充電が行える。車中泊の新時代の幕開けとなるアイテムかもしれない。

エコフロー「オルタネーターチャージャー」のポイント

画像1: エコフロー「オルタネーターチャージャー」のポイント

オルタネーターチャージャーのイメージビジュアル。クルマが走行している際にオルタネーターが発電する余剰電力を、ポータブル電源に急速充電するというシステムだ。

3つのモードがあり、スマホで操作が行える。「充電モード」(左)はオルタネーター(メインバッテリー)からの余剰電力の充電を行う。これがメインの機能。

「逆充電モード」(中)は、ポータブル電源を使用してスターターバッテリーを充電できる。

そして「バッテリーメンテナンスモード」(右)は、アイドリング時の低い電流で、スターターバッテリーの寿命を延ばすというもの。

オルタネーターへの取り付けなど、システムを組む必要がある。基本はプロショップへ依頼となるが、DIYでの装着も行えるという。

EcoFlow Alternator Charger スペック

サイズ(W×D×H):242×194×35mm
正味重量:2.3kg
充電モード:入力11V-31V 最大76A 出力40V-60V 最大800W
バッテリーメンテナンスモード:入力40V-60V 最大3A 出力13.8V/27.6V 最大100W
逆充電モード:入力40V-60V 最大21A 出力13.8V/27.6V 最大800W
ヒューズの定格電流:125A
保護タイプ:逆極性保護、過電流保護、短絡保護、過電圧保護、低電圧保護
価格:8万8000 円
※接続できるのはエコフロー商品のみ

文:大橋保之(カーネル編集部) 
初出:カーネル2024年9月号vol.68

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