Zenwalk GNU Linux Current 2023 をインストールしました

Zenwalk GNU Linux は Slackware ベースのデスクトップ向けディストリビューションです。Linux と Slackware への愛を感じます。

 Linux   2023年 9月 14日

OS Slackware

Zenwalk GNU Linux Current 2023 をインストールしました

Zenwalk GNU Linux とは

Zenwalk GNU Linux Current 2023 は、Slackware ベースのデスクトップ向けディストリビューションで、商業的な目標、収益、スポンサーシップもなく、ただ純粋に Linux への愛の為だけに趣味的に開発されているものです。

Slackware とは 100%の互換性があると言われており、インターネットアプリケーション、マルチメディア、プログラミングツールに焦点を当て最新の多目的なデスクトップを目標とし、またグラフィカルなツールとコマンドによって初心者から上級ユーザーまでを対象として設計されています。

デスクトップ環境には Xfce が採用されています。

一番重要なことは、Zenwalk は「女の子」です。公式が言っているので間違いありません。

「Current」は開発中のバージョンなので最新ではありますが、安定版ではありません。現在の安定版は「15.0」です。

このサイトでは Slackware 系はあまり扱っていませんでしたので、レビューさせていただきたいと思います。

Zenwalk を最近インストールしたという日本語の情報も少ないみたいですし、せっかくなので「Current」を。

公式サイト

http://www.zenwalk.org/

ダウンロード

Zenwalk GNU Linux の公式サイトの「Download」からお好みのミラーを選択してダウンロードします。

Zenwalk 8.0 以降は 64bit だけの対応です。

インストール

Virtualbox の設定はいつも通りです。 画像の説明

ISO イメージをセットして起動すると boot 画面が開きます。

画像の説明

Enter

TUI のインストーラなので画面数が多く長くなります。覚悟してください。

画像の説明

キーマップを選択します。「qwerty/jp106.map」

画像の説明

入力を確認してOKだったら「Enter」→「1」→「Enter」

やり直すときは「2」→「Enter」

画像の説明

root でログイン。パスワードはありません。

画像の説明

「cfdisk」か「fdisk」でパーティションを切ってから「setup」しろと書いてありますので素直に従います。

「cfdisk」でやりました。

画像の説明

「dos」タイプでやっています。パーティションは男らしくroot1本。boot フラグをお忘れなく。

画像の説明

「setup」を叩くとなんか見たことのあるインストーラの画面。

「KEYMAP」を選択すると勝手に順番に進んでいきます。

KEYMAP は念のため先ほどと同じものを選択します。

画像の説明

スワップがないと文句垂れられます。そりゃそうです。作ってないもん。「Yes」

画像の説明

選択の余地なし。

画像の説明

「Format」

画像の説明

急にへたれて安全そうな道を歩みます。「ext4」

画像の説明

「OK」

画像の説明

「Install from a CD or DVD」

画像の説明

なんかめんどくさそうなので「auto」

画像の説明

Slackware 系は全部ぶちこむのが基本みたいなので、全部ぶち込みます。

画像の説明

「full」と「terse」の違いが良くわかりません。とりあえずデフォルトだった「terse」にします。

せめて「RECOMMENDED!」は一つにして欲しいです。悩みます。

画像の説明

「simple」にしておいた方が平和そうです。

画像の説明

ここもおとなしく「standard」

画像の説明

ここは多分空白でOK

画像の説明

BIOS 形式なのでブートローダは MBR にします。

画像の説明

起動時のサービス。とりあえずそのまま「OK」

画像の説明

ハードウェアクロックは UTC に合わせます。

画像の説明

タイムゾーンの設定「Asia/Tokyo」

画像の説明

ここは好みで「vim」

画像の説明

一般ユーザーは作ります。「OK」

画像の説明

ユーザー名(ログイン名)

画像の説明

パスワード(1回だけ)

画像の説明

root のパスワード

画像の説明

root のパスワードは2回

画像の説明

「OK」

画像の説明

ここまで来たら「EXIT」

あれ?どこでファイルのコピーやってたっけな?画面数多すぎて忘れました。

画像の説明

ここでは一旦「Power Off」を選択します。

シャットダウンしたら、ISO イメージを除去して再起動します。

画像の説明

なんか画面壊れてるような気もするんですがこんなもんなのでしょうか?

それから放置してても起動しません。「Enter」

画像の説明

ログイン画面。本当はテキストボックスの横になんか書いてあるのですが黒くて読めません。

ログインID入力して「Enter」押してパスワードです。

画像の説明

起動時にインストールが必要なパッケージがあったらこんな画面が出ます。「1」でインストール。

さて、環境を最新にしたいところですが、まずはリポジトリの設定をします。

su -
vi /etc/slackpkg/mirrors

でリポジトリのリストを開き、「JAPAN」で検索して「slackware64-current」を含む行のどれか一つのコメントを外しておきます。

あとはちゃちゃっとコマンド叩いて最新に更新します。キャプチャは忘れました。

su -
slackpkg update
slackpkg install-new
slackpkg upgrade-all

画像の説明

インストールがある場合は、こんな画面が表示されます。

もし EFI モードでカーネルにアップデートがあった場合は、

su -
cp /boot/vmlinuz /boot/efi/EFI/Slackware/vmlinuz

とやる必要があるとのことです。(未検証)

Xfce の日本語化

画像の説明

「メインメニュー」→「Settings」→「Language」で日本語を選択します。

画像の説明

「ja_JP.utf8」を選択します。

変更したら一旦再起動しましょう。ログアウト・ログインでもいいかもしれません。

日本語入力環境の設定

「IBus - Anthy」が好きなのでそれで行きます。まずはパッケージをインストールします。

su -
slackpkg install ibus-anthy

次に「vi」で「~/.profile」を編集して以下を追記します。本当は「X」に関連することは「.xprofile」に書くべきなのかもしれませんが、うまくいきませんでした。

export GTK_IM_MODULE=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus

最後に「メインメニュー」→「設定マネージャー」→「セッションと起動」→「自動起動アプリケーション」に「ibus-daemon」を登録します。

画像の説明

こんな感じ。これでいったんログアウト・ログインしたら「ibus」が起動しています。

あとは「IBus」を右クリックして、

画像の説明

こんな感じに設定すればOKです。

Virtualbox Guest Additions のインストール

CD イメージからインストールします。そのままではパッケージが足りませんので、ついでにインストールします。

CD イメージをセットして、

su -
slackpkg install kernel-headers
clackpkg install kernel-source
cd /run/media/{ユーザー名}/VBox_GAs_{バージョン}
./VBoxLinuxAdditions.run
cd
eject

インストールしたら再起動します。

遊んでみましょう

まずは neofetch

画像の説明

カーネルは 6.1.52 です。

メモリ使用量は 762MiB。思っていたより使っていましたが充分軽いです。

ディスク使用量は 9.1G。これも予想より使っていますね。

画像の説明

Firefox は 117.0。日本語化は Firefox で設定する必要があります。まだ、セキュリティアップデートがかかっていませんね。

Youtube の動画は再生できますが、負荷がかかると音声にノイズが入ります。

m4a や flac は追加インストールした Audacious で綺麗に再生できました。出力ストリームは Pipewire です。

ただし、Audacious は Qt もインストールしないと起動しませんでした。

LibreOffice はプレインストールされていませんでしたので、「Flatpak」で入れてみます。

flatpak install LibreOffice

画像の説明

Flatpak 版は初めて使いましたが、7.6.0.3 が入っていました。日本語も問題ありませんでした。

他プレインストールされたアプリケーションは比較的少なめです。開発系が少し多めに入っているかな?

感想

これは自分で環境を作るのが好きな人向けのディストリビューションですね。

slackpkg も完全に依存関係を解決してくれるわけではありませんので、ある程度野生の勘が求められます。

しかしそうやって作った環境には確実に愛着がわくと思います。

私は環境をこわした時の絶望感が怖いのでインストールしてすぐ使えるディストリビューションを選んでしまいがちです。

あまり使ったことのない Slackware 系の環境で試行錯誤しながら遊ぶのは楽しかったです。

さぁ、次は本家 Slackware も使ってみないとですねぇ。

シェア

Tweet

コメント

https://insuko.net
written by INSUKO.NET