経済同友会、副代表幹事にピースウィンズ大西氏ら4人、NPOから初

青田秀樹
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 経済同友会は15日、新しい副代表幹事に、国際援助や災害救援などに取り組むNPO「ピースウィンズ・ジャパン」の大西健丞(けんすけ)代表理事ら4人を内定したと発表した。同友会は、民間活力とともに社会の幅広い力を集める「共助資本主義」を提唱しており、大西氏の力を生かしたい考えだ。企業経営者以外からの登用は異例で、国際的なNPOからは初めて。

 新任の副代表幹事はほかに、日本ケロッグの井上ゆかり社長、マネーフォワードの辻庸介社長、ロイヤルホールディングスの菊地唯夫会長の3人。4月26日の総会を経て就任する。

 ボストンコンサルティンググループの秋池玲子・日本共同代表、AGCの石村和彦・元会長、ブイキューブの間下直晃会長、価値総合研究所の栗原美津枝会長の4人が退任する。16人の副代表幹事のうち女性は4人から3人に減る。事務局長は、岡野貞彦氏が退いて斎藤弘憲氏を昇格させる。

 同友会の役員人事は、前代表幹事が選考委員会の一人となり、委員長を務めるのが通例だが、桜田謙悟・前代表幹事は委員会の議論に加わることがなく、互選で委員長に選ばれることもなかったという。中古車販売大手ビッグモーター(BM)による保険金の不正請求問題をめぐり、SOMPOホールディングス会長の退任を決めたことが背景にあるようだ。(青田秀樹)

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