シンガポールで地元女子大生に性的暴行をして「ムチ打ち刑」、タイのゴルフ場では女性キャディが被害に…!東南アジアで日本人による現地女性への「性加害・セクハラ事件」が物議
後を絶たない日本人男性のセクハラ
筆者は'15年から、日系メディアの記者としてタイを拠点に東南アジア各地をまわり、日本人男性による性加害の問題をたびたび見聞きしてきた経験から、その被害状況を記事にしてきた。 バンコクはとりわけ、ナイトクラブや性風俗店などの夜遊びスポットが多く、日本人にかかわらず、酩酊した外国人がトラブルを起こす事件が後を絶たない。 性的暴行に加えて、東南アジアで頻繁にトラブルになっているのが、日本人によるセクハラや盗撮といった性加害だ。筆者のもとには現地女性から、被害相談が寄せられることもある。 具体的な事例として、「会社の上司に2人きりで車に乗ってほしいと強要され、断ったら解雇をほのめかされた」というものや、「知り合った日本人男性に突然、性的な言葉で侮辱された」「勝手に動画を撮影され、卑猥な編集をされて投稿された」など、あげればきりがない。 タイの情報を配信する登録者30万人以上のユーチューバー、TJさんは6月、自身のYouTubeチャンネル「TJ Channel Thailand」で、「【注意喚起】後を絶たないタイでの日本人によるセクハラ問題」という動画を投稿した。 その中で、「バンコク市内を中心に、タイ国内で日本人男性がタイ人女性に対して行うセクハラは、かなり多くある」と指摘。 さらには、飲食店やマッサージ店の従業員が日本人男性にセクハラされた事例を紹介し、 「街中の健全な店で働いているタイ人女性スタッフにセクハラをするのは、本当にやめてください。タイ国内には男性向けの風俗店がいっぱいあるが、それはそれ、これはこれ。その辺の線引きはしっかりしなければならない」 と注意を呼び掛けた。
ゴルフ場に日本語で注意喚起も
タイでの日本人男性によるセクハラについては、一時期、在タイ日本大使館から注意喚起が行われるほど、深刻な問題となった。 同大使館が出した「令和3年度版 安全の手引き」では、「タイ人女性に対する侮辱や嫌がらせなど、所謂セクハラやパワハラ行為についての報告・相談が寄せられています」と言及されている。 タイのゴルフ場では、日本語などでセクハラ防止を呼びかける注意喚起が記載されていることもある。キャディらは仕事をなくす恐れから、セクハラを拒絶しにくいという事情があり、ゴルフ場はこうした対策をしているという。 日本人による盗撮事件では、'22年にベトナムの国内線の機内で、日本人男性が現地女性を盗撮したとして、大きなトラブルになった。 盗撮に気づいた女性は、着陸後、日本人男性に対して、動画の削除と謝罪を要求。盗撮動画や謝罪の様子が分かる写真とともに、被害の詳細がフェイスブックで拡散され、現地で大炎上する事態となった。