トランプ氏、送還移民の受け入れ拒否国に高関税賦課へ
Eliyahu Kamisher- 不法移民の流入阻止はトランプ氏の選挙公約の要
- トランプ氏、メキシコとの国境訪問-ハリス副大統領の移民対応非難
トランプ前米大統領は22日、強制送還された移民を受け入れない国々に高関税を賦課する考えを示し、ホワイトハウスに返り咲いた場合、移民政策と貿易政策が密接に絡み合う可能性を示唆した。
トランプ氏はアリゾナ州でのイベントで、「国々は送還される移民を受け入れるだろう。受け入れないなら、われわれはそれらの国々と貿易を行わず、高関税を課す」と述べた。
移民問題は政権奪還を目指すトランプ氏にとって引き続き重要な課題だ。同氏は国境一帯に壁を建設し、米史上最大規模の強制送還を実施すると公約している。世論調査によれば、米国民の過半数が移民抑制を支持している。
トランプ氏はまた、敵対国・同盟国双方に高関税を課すことを経済政策の重要な柱としている。輸入税から十分な資金を調達し、所得税を大幅に引き下げたい意向すら示唆。これが実現すれば、米政府の財源創出方法を激変させ、消費財に広くコストをかけることになる。
トランプ氏は22日に米国とメキシコの国境を訪れ、ハリス副大統領の不法移民対応への攻撃を強めた。2020年大統領選でわずか1万票強の差で惜敗したアリゾナ州を取り戻す取り組みの一環で、シカゴで開催中の民主党全国大会で同日に大統領指名受諾演説を行うハリス氏への関心をそらすことを狙った動きでもある。
ハリス米副大統領、指名受諾演説へ-党内の疑念払拭しイメージ刷新
原題:Trump Threatens Tariffs on Countries Who Don’t Accept Migrants(抜粋)
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