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岸田文雄は、全く人気のない宰相ではあった。また内政面では「稚拙な受け狙い」が目立ち「何がしたいのかわからない」との批判が広がった。
しかし岸田文雄は海外でパブリックスクールに在籍した経験もあった。あまり勉強はできなかったようで開成高校から二浪して早稲田大学という経歴だが、第2次、第3次安倍内閣で外務大臣をつとめ、オバマ、トランプ、バイデン大統領をはじめ、世界の指導者や外交責任者と会談、交渉した経歴を持っている。

岸田政権になってから、ウクライナ戦争が起こったが、岸田文雄はバイデン政権に即座に同調し、ウクライナに積極的な支援を行った。
また、安倍政権時代に最悪の関係になった韓国との関係改善にも努めた。もちろんこれは文在演政権が退陣し、尹錫悦政権になったことも大きいが。アメリカとともに隣国韓国との関係を良好に保つのが、日本外交の基本中の基本だ。

中国との対峙の仕方は、今の時代誰であっても難しいが、大きな問題を起こさずに済ませたといえる。中国という独裁政権は「習近平という独裁者がいつまで生きるか」というのが、最大の問題であり、彼が死んだり、失脚すれば一気に体制が変わると思われる。そこまで「大過なく関係を維持する」ことが大事なのだ。

全く評価されないが、岸田文雄は「旗色鮮明」にすべきことはそうして、あいまいにしておくべきことは、そのままにするという、メリハリの利いた「外交姿勢」を打ち出したと思う。

しかし今、総理第一候補とされる小泉進次郎には、外交的な実績は全くない。小泉構文とは、要するに「中身がない」ということであり、人気は別にして、彼がどれだけ世界の舞台で渡り合えるかは未知数だ。彼が総理大臣になれば、アメリカの新大統領に向かって

大統領とは大きな統領のことです、大きくなくでもいいが私も統領になりたい
とか
ウクライナとロシア、どちらがセクシーか、

みたいなおかしなことを言うのではないかと思う。

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これに続く小林鷹之と、高市早苗は基本的に「保守」「ポピュリズム」であり、安倍晋三とスタンスは似ている。そもそもコバホークはまだ、どんな政治家かよくわからないが。
高市は「反中、反韓」で支持者に受けているから、あからさまな姿勢を見せるだろう。

外交だけで言えば河野太郎、上川隆子だが、河野はいろいろな職務を通じて「見掛け倒し」が露呈している。上川はプロの外交政治家であり非常に優秀だが、どちらかといえば首相よりも「外交の専門家」として入閣すべきだと思う。

ウクライナ、アメリカ情勢、日韓、日中関係がますます混迷する中、外交がしっかりできる宰相を選ぶか、せめて「優秀な外務大臣」を任用できる首班に決まってほしいと思う。

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