入社の決め手は
「こんな上司がいる会社で
働きたい」という直感
高校生の頃から橋やダムなど大きな構造物に興味があり、施工管理の仕事に憧れを抱くようになりました。大学では土木工学科を専攻し、就活時には、複数のゼネコン企業から話を聞きました。その中で、熊谷組には同じ学科を卒業したOBの方がいて親身になって相談に乗ってくれたことがすごく印象に残っています。
そのOBの方は、建設業での働き方や企業選びのポイントについて、広い視野で話してくれました。やみくもに熊谷組を勧めるのではなく、相談に対して誠実に向き合ってくれる姿勢に好感を抱きました。「こんな上司がいる会社で働きたい」と心を奪われましたね。
熊谷組は自分の意見を伝えやすい、風通しの良い会社だと入社前から聞いていましたが、実際にその通りでした。入社後は「若手面談」という名の部長と新入社員が定期的に話す機会が設けられ、悩み事や、今後自分が挑戦したい仕事内容などをざっくばらんに話せる機会があって非常に心強かったです。入社前に抱いていたイメージ通りの、風通しが良く、メンバー一人ひとりに寄りそってくれる会社ですね。
職人さんとの日々の意思疎通
により安全な施工体制を構築
施工管理は、計画通りに安全施工が進行するよう、現場の指揮を執り、管理する仕事です。日中は現場に出て施工の進捗確認をし、17時以降は書類作成などのデスクワークが大半です。施工管理の主な管理業務としては、予算内に収めるための「原価管理」、設計図通りの施工ができているかを確認する「品質管理」、施工計画の策定、人員配置、重機の手配などの「工程管理」、現場で働く方や周辺住民の安全を確保する「安全管理」などが挙げられます。
現在、私が施工管理を担当している荒川小台堤防工事は、一般的な堤防より、幅を広くしてなだらかな勾配に整備することを目的としています。そうすることで、大雨や台風などによって想定外の大規模な洪水が起きた際にも、堤防の決壊を防げる可能性が高まるからです。
今の現場では職人さんや交通整理をするガードマンを含めると、多い時では総勢70名ほどで作業にあたっています。私は毎朝、職人さんと打ち合わせを行い、その日の人員配置や作業工程などについて決めます。施工管理の仕事は、年上の方や立場の異なる方と、日々、話をして上手く連携する必要がありますね。
また、この現場では、東京都から受注して行った工事もあります。それが、火災発生時に利用する水を溜めておく防火水槽の撤去工事です。この工事に、私は監理技術者として携わりました。1か月程度の工期でしたが、初めて監理技術者を担当しました。発注者とのやりとりや、工法の選定、予算組みなど一から行いましたが、初めて取り組むことが非常に多かったですね。手探りのなかで上司や職人さんに相談しつつ、毎日必死で取り組みました。当時はとても大変でしたが、振り返ると良い経験だったと思います。自分で考えて、積極的に取り組む姿勢が大切だと改めて実感した工事でした。
皆が働きやすい環境を
整えるための
入念な現場観察
私が仕事において大切にしているのは、現場施工の計画や段取りをしっかり組むこと、決めた段取りを、職人さんら関係者と丁寧に打ち合わせることです。これらは、順調な進行と安全施工に欠かせないと考えます。
また、入念な現場観察も大切ですね。現場をよく見ることは、問題の早期発見や皆の働きやすい環境構築につながると考えます。例えば、不安全行動を取っている方がいたら、単に注意するだけではなく、なぜ、そのような行動を取ってしまうのか考えたり、話を聞いたりします。入念な観察によって表面だけでは分からない、本質的な問題解決を図ります。
相手の話を誠実に聞く姿勢でいると「実はこういうところがやりにくいんだよね」と、心の中で思っていることを伝えてくれる場合もあります。実際に職人さんから「長谷川さんに伝えたら、ちゃんと解決に向けて動いてくれる」と言っていただいたことがあり、職人さんとの信頼関係を築けたことが分かり、嬉しく思いました。
現場で多くの経験を積み重ねたことで、施工管理の仕事は自分で考えることがとても重要なのだと学びました。もちろん、相談すれば答えをくれる上司は周りにいますが、施工管理をする上では、自身の判断が必要な場面が少なくありません。そのため、日頃から自分で考える姿勢が大切だと思います。もし、自分の判断でうまくいかなかった時は、原因と解決策を考えて次に活かす姿勢も大切です。
自分がしてもらったように、
メンバーに寄り添える人に
熊谷組では女性の作業所長がまだいないので、女性で第1号の作業所長になり、現場をまとめ上げたいです。施工管理は高校生の頃からの憧れだったので、まずは、現場における責任者である作業所長になることが、今の目標です。熊谷組では、頑張る若手の背中を押してくれる環境があり、私が作業所長を目指しているのを伝えると、上司は温かく応援してくれます。
自分も上司からそうされてきたように、今後、新しく入ってきたメンバーに寄り添える人になりたいです。私は先頭に立って人を引っ張るタイプではないですが、誰かが困っている時は、一緒に考えたり相談に乗ったりして、相手の力になる人でいたいと心に決めています。
SCHEDULE
1日のスケジュール
朝
出社後、ラジオ体操、平衡感覚を養うKST運動、朝礼(各業者の作業内容、安全注意事項、搬入出などを確認)
日中は主に現場に出て施工管理(安全管理、写真管理、出来形管理、立会対応、資機材手配、業者と打ち合わせ)
昼
休憩
午前中と同様に、現場での施工管理
夕
職員の夕礼
協議資料、施工計画など書類作成業務
退社
施工管理は現場業務のため、夏は暑いし冬は寒く、大変なイメージもあるかもしれません。確かにそうではありますが、時間をかけて準備・計画し、複数の関係者と協力して施工が完遂した時は、大きな達成感と成長を実感できます。また、熊谷組には、自分が悩んだときに助けてくれるメンバーや業者さんが周りにいるので安心してください。
女性で施工管理を検討している方がいたら、ぜひ、一歩踏み出してほしいです。現場では男女別のトイレの設置など女性が働く環境も整ってきていますし、熊谷組には「女性土木の会」というコミュニティがあります。土木業務に携わる女性たちが交流する場も充実しています。
建設業を目指している方はぜひ、一緒に熊谷組で働きましょう!
- 所属・役職・内容は取材当時のものです。