「人生だいたいハードコア」DDTプロレスリングのカリスマ・佐々木大輔のパンク/ハードコア愛に迫る
――本当のDIY! 危ない目には合いませんでしたか?
1回絡まれましたね。「金持ちがこんなところ来やがって」って。ライブ始まったら紛れて離れようと思ったら、2時間経ってもライブが始まらないから絡まれっぱなし(笑)。ライブ観ないで帰りました。
――今でもライブは観に行きますか?
タイミングが合えば行くようにはしてますけど、あんまり行けないですね。土日はこっちも試合してるんで。行けるときはアンチノック、新大久保アースダム、新宿ロフトが多いです。今度MOB47が来日するんですけど、試合がかぶって行けなさそうで。ふざけんなよ!
――いろんなライブを観て、リング上でのパフォーマンスに影響を受けたバンドはいますか?
そういう意味ではChaos UKですね。2015年くらいの来日公演のとき、MCなしで一気にライブをやって帰っていって、もう「かっこいい……!」って(笑)。ほかのバンドは海外から来ると1曲ごとに「サンキュー」って言うから、そういうのはもういいよってなるじゃないですか。それが一切なかった。プロレスも「サンキューサンキュー」言わずに、リング上だけで魅せられればいいかなと。
――道具を使った反則技も佐々木選手の特徴ですが、それもハードコアの影響ですか?
人生だいたいハードコアに影響されてますから。なんでもありだなって。
――めちゃくちゃいい言葉ですね……! Folkeiisの『Helvetti』という曲を入場テーマにしてますが、きっかけは?
たまたまデモ音源をもってて、めちゃくちゃかっこいいからこれにしようと。デモなんで音が悪いし、90秒で終わる曲だから早く入場しなくちゃいけない(笑)。音源はBASEで買いました。
――最近一番グッときたレコードはなんですか?
なんだろう。フィンランドのKAAOSのレコーディング前のリハーサル音源みたいなのがLPで発売されて、それはめっちゃよかったです。デモ音源のほうが好きなんですよね。音の粗い感じが。正式音源になると整っちゃうんで。「デモのほうが音悪くてかっけえな」って(笑)。
――どんなときにハードコアを聴いてます?
隙あらばいつでも。移動中だったりなんなら寝るときも聴いてるし。
バンドで売れたいっていう欲はありますね
――これだけハードコアがお好きなら、今後プロレスと音楽でコラボレートしたい、なんて考えます?
好きなバンド呼んでフェスみたいなのやってみたいですよね。プロレスのお客さんとハードコアのお客さんが重ならないから、なかなか難しいのかなとは思うんですけど。モヒカンが来たらプロレスファンは引いちゃうだろうし(笑)。音楽系のイベントにも出たことはないので、やってみたいです。
――そのフェスに絶対呼びたいバンドは?
鉄アレイ、FORWARD、VANISHING。この3つは呼びたいですね。
――いかついイベントになること間違いなしですね。プロレスと音楽以外にハマってるものはありますか?
古代文明と宇宙人については勉強してます。
――まさかのオカルト! ムーとか読むんですか?
読みますね(笑)。
――これは古代遺跡でプロレスとハードコアのフェスをやるしかないですね!
最後はUFO呼びますよ。
――3月20日の後楽園大会はどんなプロレスになりそうですか?
怒りをぶつけたいと思います。プロレスもハードコアもエネルギーを発散するところは同じだと思ってて。世間に対して溜まってるものがあるんで、それをぶつけてやろうかなと。
――最後に今後の野望を教えてください!
けっこう現状満足型なんで、野望はあんまりないんですけど……バンドで売れたいっていう欲はありますね。
――そっちですか!?
浅野忠信のバンドよりは売れたい。(※浅野氏はSODA!というバンドのボーカル担当)
――めちゃくちゃ楽しみです!
「ハードコアのライブで見かけたら声かけてね」っていうのも書いといてください。
大会情報
東京・後楽園ホール「Judgement2020~DDT旗揚げ23周年記念大会~」
3月20日(金・祝) 開場10:50 開始11:30
詳細はこちら
https://www.ddtpro.com/schedules/12803
東京・新宿FACE「DAMNATION不法集会リターンズ」
4月7日(火) 開場18:30 開始19:00
詳細はこちら
https://www.ddtpro.com/schedules/13452
佐々木大輔プロフィール
1985年11月22日生まれ、東京都練馬区出身。ディック東郷譲りのテクニックを武器にDDTプロレスリングの前座戦線を賑わせてきたが、その破天荒な生き様から“カリスマ”と呼ばれ出し、2016年には素質が開花。石川修司、遠藤哲哉、マッド・ポーリーとユニット『DAMNATION』を結成し、KO-D無差別、KO-Dタッグ、KO-D6人タッグと主要タイトルを独占した。「群れない・媚びない・結婚しない」を標榜して人気を博している。