【生成AI被害に関するご報告】
2023年10月14日に、私がXにて被害を告発した「AI○○○○○」(※私の著作物のキャラクター名)と名乗るアカウントによる生成AIへのイラスト無断利用の件について、相手方との示談交渉が決裂し、提訴することとなりましたのでご報告いたします。
私が該当アカウントを発見したのは2023年5月上旬のことでした。生成AIによる無断使用・生成に衝撃を受け、精神的に追い詰められました。9月下旬には代理人弁護士を通じてアカウント削除を要請しましたが、一向に対応がなかったため告発に至りました。その後、相手方から謝罪の意向が示され、電子メールを介して示談交渉が始まりましたが、相手方が示談交渉前の約束を守っておらず、それでも慎重に交渉を続けていました。その間代理人弁護士を変更したりもしました。
(相手方との話し合い)
私は、私自身含め誰にでも間違いはあると考えておりますので、反省の気持ちがあるのであれば謝罪を受け入れる気持ちがあり、過剰な請求や不当な要求を避けるため、代理人弁護士を通じて良識ある対応を心がけました。しかし、相手方は最初は謝罪の意向を示したものの、最終的には自らの行為に問題がないとの見解で、逆に私が該当アカウントを告発したことにより被害を受けたとの話をされました。
また、相手方の主張から検討すると、示談交渉の過程で相手方の行為について具体的な法的議論を交わさなければならない状況であり、それでは双方の見解が対立するだけで和解に至る可能性がないと判断したため、提訴に至りました。
(裁判の目的)
2023年5月19日の衆議院文部科学委員会一般質疑において、生成AIに関する権利問題については「個別に司法判断になる」との答弁がありました。
「生成AIとの関係において、権利者の許諾なく著作物が使用されていた場合、権利侵害になる」との回答も示されましたが、この裁判を通じて現行法での適切な司法判断を引き出したいと考えています。
私は自らが生み出したキャラクターや著作物が、無断で生成AIにより利用されることを許すことはできません。昨年は生成AIの問題ではありませんが、著作者人格権の侵害で漫画家が自殺するという事案も起きましたが、この事案に関連して、クリエーターである著作者の立場や権利が軽んじられている印象を強くしました。
生成AIの普及により、私たちクリエーターの立場がこれ以上ないがしろにされる状況となることは看過できず、軽はずみな生成AIでの権利侵害行為について、広く考えるきっかけになることも期待して、立ち上がる決意をしました。
(ご支援のお願い)
これを公開したのは私個人では経済的負担が大きすぎるため、ご支援のお願いをするためです。これまでに200万円以上の費用と1年以上の時間を費やしており、今後さらに費用がかかる見込みです。生成AIに詳しい弁護士がほとんどいないため、何人もの弁護士に相談し、何度か担当も変えました。経済的負担だけでなく精神的にも大きな負担となっており、これ以上の自己負担は困難です。
つきましては、この裁判を継続するためにご支援をお願いいたします。
何卒、私の決意と裁判の目的をご理解の上、ご支援くださいますようお願い申し上げます。
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■注意点
・生成AIユーザーのご支援はご遠慮ください。
・反社会的勢力のご支援はご遠慮ください。
・口撃や盾としてこの訴訟を持ち出さないでください。
・誹謗中傷・名誉棄損・その他嫌がらせに対しては然るべき措置をとらせていただきます。
■特典
リターンは原則ございません。
訴訟内容や進捗に関して、書けることがあれば弁護士監修の下で記事にしたいと思いますが、現状では未定となっております。
もし記事を書いた場合には、支援者のみなさまには無料コードを発行いたします。
■支援してくださる皆さまへ
私に出来ることは多くはありませんが、裁判で出来る限りクリエイターの権利を勝ち取れるよう努力します。
また、ご支援に対しお返し出来る唯一のことは、私が創作を辞めずイラストを描き続けることだと考えております。