掛け算・割り算が、足し算・引き算よりも優先されることは多くの人が知っているはずです。
では、累乗の計算が含む場合はどのように計算すればよいでしょうか。
今回は、そのような問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
(−2)^5+(−5)^2
計算はどの順番ですれば良いのでしょうか。
まずは正しい答えが出せるかどうか、自分自身で計算してみましょう。
解説
今回の問題の答えは「-7」です。
また、途中の計算は次のようになります。
(−2)^5+(−5)^2
=(−32)+(+25)
=-7
通常、累乗の計算を含む場合は、次の順で計算をします。
(1)累乗の計算
(2)掛け算・割り算の計算
(3)足し算・引き算の計算
つまり、今回の問題では「(−2)^5」と「(−5)^2」の累乗の部分から計算をしないといけないということになります。
(−2)^5は、「(−2)を五回掛け算する」という意味です。
(−2)^5
=(−2)×(−2)×(−2)×(−2)×(−2)
=−32
(−5)^2は、「(−5)を二回掛け算する」という意味です。
(−5)^2
=(−5)×(−5)
=+25
ここまで計算できると、元の式は「(−32)+(+25)」となります。
(−32)+(+25)
=-7
以上より、今回の問題の答えは「-7」となります。
まとめ
累乗の計算では、符号のミスをよくしてしまいます。
計算の順序やカッコの有無など、基本的な事柄をしっかり確認して計算を進めましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
累乗の問題にもう一問挑戦!