人生をポジティブに諦めよう。
東北で地域興しをやっている男性O様から「会いたい」と連絡をもらった。地域の魅力を発信とか言う人は、食べ物が美味しいとか、自然が綺麗とか、都心からのアクセスが良いとか、ふるさと納税がうんちゃらかんちゃらとか、似たようなことを言う。そんなことをやっていて楽しいのですかと聞いたら、O様は「楽しくないです」と言った。正直でよろしい。正直であることが一番大事だ。真面目仮面に磨きをかけるより、身も蓋もないことを言ってのけて、不謹慎なことをポップに明るくやった方が、地域も人生も愉快になる。姥捨山を作ってください。
姥捨山を作った方が話題になる。本当はみんな邪魔になった老人を捨てたい。だが、そんなことを言うとカドが立つので、老人ホームに捨てる。だったらもう、抱かれたい男ナンバーワンを目指す感じで、捨てられたい山ナンバーワンを目指した方が、愉快だと思う。姥捨マウンテンでは、別に、拷問や強制労働はさせない。内容は普通に老人ホームなのだが、打ち出し方が最悪なだけだ。最悪は最高を内包している。打ち出し方によっては、最高に魅力的なテーマパークになる。県外の老人たちからも「わしの夢はあの山に捨てられることじゃ」と言う人々を大量発生させる。そうなったら東北の勝ちだ。
東北の魅力は狂気である。都会に疲れたあなたへ的な、敗北的なスローガンは楽しくない。田舎に移住した人も、刺激の少なさに退屈して、頻繁に都会に足を運ぶ。そのことを隠して移住支援をするのはフェアではない。詐欺である。自分でも「詐欺だな」と思っているから、モヤモヤする。事実、O様が勤めていた役所でも、鬱病患者や自殺者が大量発生した。悲劇を喜劇に変えるには、笑うしかない。金がないから死ぬのではなく、笑いがないから死ぬのである。「俺といたら絶対楽しいよ」と言えるくらいの愉快な日々を過ごしていたら、人さらいも平気になる。移住支援なんて生温いことはやめて、自分から魅力的な人間を口説けるようになる。
O様は言った。都会の「結局金かよ」的な生活が嫌になって田舎に行ったのに、田舎でも「結局金かよ」となっている。役所の人間も鬱になりバンバン自殺している。だが、仲良くなった老人たちもいる。彼らは、人生をポジティブに諦めている。ひたすら楽しそうに生きているから、そう言う人とは一緒にいると元気になる。私の町は石が取れる。墓石を大量に作れる。近所のおばあちゃんが「幸せに死ねる町でいいんじゃないの?」と言った。最初はネガティブだなと思ったが、だんだんポジティブに聞こえてきた。だが、そう言うおばあちゃん自体は、宝塚が好きだから晩年は宝塚に引っ越したいと言っている。と。この矛盾こそ、東北の魅力だ。
余命一ヶ月を告げられた、末期ガン患者が二人いた。真面目な一人は、一ヶ月後にきっちり死んだ。不真面目な一人は、どうせ死ぬのだからと酒もタバコも思い切りやって、自由に好き勝手に生きた。彼は、現在も元気に生きている。日本人は健康のために「あれを食べちゃダメ」「これを食べちゃダメ」と制約を設けて、自分で設けた制約に縛られてストレスを溜めて早死にする。イタリア人はワインとパスタを楽しみながらおばあちゃんを口説きまくり、100歳を超えても元気に生きる。真面目は短命。不真面目は長寿。長生きの秘訣は、傍若無人に生きること。健康のために「こうあるべき」をかき集めて死神を召喚するより、好きなものを思う存分味わい尽くして、人生を謳歌する方が長生きする。人生をポジティブに諦めよう。真面目仮面に磨きをかけるのではなく、もっと狂え。
今日はお時間ありがとうございました。
自由に真面目仮面を外せるように、適度に狂っていきます。
みんなが楽しけりゃいいですよね。
姥捨山は言い方は工夫しますが笑、
超おもしろいと思うし
結果的になんか若者も集まりそうな予感してて。
どうにか実現できないか考えます!
おおまかな予定
8月24日(土)東京都新宿区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
コメント