百条委で市長が証人喚問欠席に議会反発、再び出頭請求へ 奈良県橿原市

証人喚問が行われた奈良県橿原市議会の百条委。市長は欠席した
証人喚問が行われた奈良県橿原市議会の百条委。市長は欠席した

奈良県橿原市発注のLPガスなどの購入契約について調査している市議会百条委員会の第7回会合が16日開かれ、証人喚問が予定されていた亀田忠彦市長は今年度補正予算案の市長査定を理由に欠席した。委員からは「出頭は義務であり、欠席届が前日に出されたことは承服できない」とし、改めて30日以降の百条委への出頭請求を決めた。

証人喚問は亀田氏を含む市幹部らの予定だったが、亀田氏と市財務部長が15日に欠席届を提出。亀田氏は2日付で出頭請求を受け取ったとし「市長査定は半年前から調整して決定しており変更は困難」と説明した。

16日の会合では、委員から「出頭請求は早くに通知しており、予算査定の日程は調整できたはず。欠席届がなぜ百条委前日の夕方に出されたのか」との声が上がり、抗議文を出すことを決めた。また、教育委員会事務局長が出席し、市内の小中学校へLPガスを納入している業者などについて説明した。

証人喚問についてはこれまで、橿原プロパンガス商工協同組合の会員業者14社に出頭請求を行ったが、12社が欠席。30日に改めて業者への証人喚問を予定している。

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