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ポラリスコード・巻き返しの為の提言
どうも、おーてぃんと申します。
最近は健康のためにダンスゲームも精力的にやり始めました。
さて、最近新機種"ポラリスコード"が登場しました。
しかし、現状ではかなり厳しい状況であると言わざるを得ません。(他の方の記事では言われていますが)
ただポラリスコードはここがダメというのでは、あまりに非建設的です。
ですので、個人的にこうした方が良いのではと言う提案を行っていきます。
ただ、これを読まれている方には、ポラリスコードとは何ぞや?という方もいるので、ポラリスコードについて簡単に説明したのち、私の考える良い点、悪い点を整理し、その後提言を行いたいと思います。
ポラリスコードとは
2024年3月27日に稼働開始。
シバテレビというTV局のインターン生になり、クルー達と共に「コンテンター」と呼ばれるキャラクター達をサポートし、ミラポートという動画共有サイトへの映像コンテンツを作るという設定です(BEMANIwikiより)。
操作デバイスはタッチパネルのような手触りだが押し込む形式のボタンと左右に動く2つのフェーダーから構成されています。
また、コンテンターたちを育てる事で、オーディエンスというスコアを上げたり、ガチャを引く事で、コンテンターなどを踊らせたりすることが可能です。
基本プレーは100円2曲。他にもPASELIという電子マネーを使って130PASELI3曲のモードや時間貸しモードが存在。
今までアーケードの音ゲーをやったことがない人々にも入りやすい音楽ゲームになるようキャッチーでかわいい/かっこいいデザインとなっている。
ポラリスコードの良い点/悪い点
少しプレイしてみてのポラリスコードの良い点と悪い点を挙げていきます。
[良い点]
1.操作デバイスがよく出来てる
操作デバイスは本当に良くできています。
フェイダーは適切な重さで、操作感が抜群。
ボタンはタッチパネルなんですが、押すと小気味良くほんの少し下がります。
ボタンを擦っても違和感が少なく、何より無反応や誤反応が非常に少なく、納得感があります。
正直、ここまでのものが作れるのは流石だなぁと非常に感心しております。
2.キャラクターが豊かでかわいい/かっこいい
キャラクターが非常に種類が多く、どれにもかわいらしい、またはかっこいい特徴があり、非常にデザインとして素晴らしいです
3.収録曲数や譜面の種類が多く、バリエーション豊か
稼働1ヶ月もたってないのに、収録曲は90曲近くあります。正直これは異例の多さです。
曲のバリエーションも豊かで、譜面難易度も3〜4つあり、全てやり切るだけでも大満足できるでしょう。
またアップデートも早く、力の入りようが伺えます。
4.目立つ光や画面などのエフェクト、見栄えの良さ
所謂ゲーミングな発光、上画面でプレイ待ちや通りがかりでもこんな曲入ってるんだとか、かわいいとか思えるような表示、周りからは非常によく見えます。
5.設置面積対効果が高い
このゲームは1台設置に対して必要な面積が小さいです。ゲームセンターにとっては、敷地面積は限られているので、省スペースに貢献するポラリスコードは導入しやすいものとして映るでしょう
[悪い点]
1.100円2曲/130円3曲しかできない
この100円3曲の時代に逆行するかのような仕打ちです。同じような料金設定に同じKONAMI製のDANCERUSH STARDOMがありますが、あれと同じくらいの製造・ランニングコストや設置面積による不利があるとは到底思えません。著しくコストパフォーマンスが悪いです。
2.解禁が重い
最上位譜面(INFLUENCE)を解禁するのに無茶苦茶なミラ(ゲーム内通貨)を必要とします。特にLv12を1譜面解禁するのに、数十クレジットを必要とします。
3.有料でガチャ引かせるのが前提のシステム
初期で所持しているコンテンター(メインキャラ)やサポートスナップ(サポートキャラ)では、オーディエンス(所謂キャラクターなど、編成の強さに依存するスコア)が全く伸びず、大体B判定止まりで、さらにそれがミラなどの獲得量にも影響します。ですので、ガッツリやりたい人はガチャ(このゲーム内ではハントと呼びます)が必要ですが…
4.ガチャが1回300円な上不便な点や不具合が存在
ガチャ、1回で300円します。これで値段相当であれば良いのですが、現状では見合っていないように感じます。また、10回連続で引くチケットのようなものはゲーム上では買えず、別途購買部と呼ばれるKONAMIのページで買わなければいけません。
また、あたりを当ててもそれに紐づけられているキャラクターの3Dモデルの実装が遅れているなど、目を疑うような不具合もあります。
5.制限時間が短い
キャラクター編成やガチャ、選曲にオプション設定など、全てにわたり制限時間が非常に短く、おおよそ不足しています。
アーケード音ゲーなので、長すぎても時間対効果が薄れると言うのは理解しますが、あまりに短すぎて初心者が入ってきやすい音楽ゲームとは真逆になっています。
6.全体的に未完成さを感じる
見えてはいるのに選べない要素、譜面のせいで強制的にコンボが来れる、UIがあまり良くなく、特に選曲画面では曲数が多いのがデメリットにもなってしまうなど、全体的に未完成のまま稼働開始してしまったように感じます。
7.キャラクターの掘り下げ要素が少なすぎる
キャラクターストーリーなどがなく、キャラクターを掘り下げる要素が少なすぎて、折角のキャラクターをファーストインプレッションのみで選ぶような格好となっています。
キャラクターをもっと好きにならせて欲しい。
提言
ここまで整理した上で、10個程度、ここをこうした方が絶対に良いと思う提言を行います。
提言1.コンテンダーやクルーなど、キャラクターそれぞれの話(コミュニケーション、ストーリー)をしっかり追加する
もし、ポラリスコードの運営が、ガチャを回させたいと思っているのなら、最低限これはやった方が良いです。音ゲーマーの中には、ちゃんとキャラクターを愛し、キャラクターのためならいくらでもお金を使ったり、プレイを続けられる人が、結構な割合でいます。
ですが、ポラリスコードにはそういった類のものがかなり少ないです。現状、キャラクターは、見た目とボイス、少しある設定の箇条書き以上のものが得られづらいです。そういった状況の中で好きなキャラクターを見つけようとする事自体が難しいです。自社の非音ゲーである麻雀ファイトガールにも、他社の似た音ゲーであるオンゲキにも、キャラクター掘り下げ要素が多数用意されている中、これはかなり致命的です。プロジェクトセカイのようにとまでは言いませんが、キャラクターゲームとしても売り出したいなら、流石にこれは必要だと思うのです。
提言2.ビギナーモードだけでもいいから、選曲や編成などの時間制限をかなり長くする
一度プレイした、音ゲーに慣れている方。
編成したり、選曲したり、設定を変えたりしましたが、時間が足りましたか?
私の感覚では、あまりに時間が足りないように感じました。私はある程度AC音ゲーに慣れていてこれなので、このポラリスコードからAC音ゲーに進出するような方は、あまりにも短すぎるのではないでしょうか。そして、短い時間で追い込まれるように選ばれた曲や設定での音ゲー体験は、絶対に悪いものとなります。ビギナーモードと名をうっているのなら、時間制限を長くしても良いのではないでしょうか。
提言3.ビギナーモードは3曲、ベーシックモードは4曲設定にする
100円で2曲しかできないというのは、かなりコストパフォーマンスが悪過ぎます。130円で3曲も相当です。
DANCERUSH STARDOMのように、明らかにデバイス面でお金がかかっているのならまだしも、ある程度普遍的なデバイスで、一度に遊べる曲数が少ないのはかなり厳しいです。
曲が長いから良いのではと意見はありますが、昨今の音楽ゲームの楽曲は前と比べて長くなっていく傾向がありますし(特にSEGA系音楽ゲーム)、そういった音楽ゲームが基本的に100円3曲を維持している中、これは明らかな差です。
提言4.ローカルマッチング出来るようにしたい
現状、ポラリスコードは基本的に自分との戦いになってしまっています。
そもそも、新しい音楽ゲームを新規で行う場合において、「やってる人から誘われる、紹介される」ことによってその機種を触ってみる、ということは多々起こります。
そういう時に、ローカルマッチングがない、つまり一緒にできないと言うのは、それだけで不便ですし、何よりもともとやってる方がやってない人に「この音ゲー良いよ、やってみませんか?」というハードルが上がってしまっています。
これは、特に新規層を取り込もうとしてるポラリスコードは致命的です。
なるべく早くに導入した方が良いでしょう。
提言5.最上位譜面の解禁を緩くする
最上位譜面が最初からできず、解禁して出来るようにする事自体は、別にそんな悪いことではありません。ですが、あまりにも最上位譜面の解禁が重すぎます。
なぜ、曲解禁でもなく、最上位譜面が出来るようにするために非常に重い(数十クレジット)解禁を必要とするのか不思議でなりません。
例えば、ノスタルジアやSEGA系列(maimaiDX、CHUNITHM、オンゲキ)、ないしプロジェクトセカイなどのスマホ/PAD音ゲーのように、「一つ下位の譜面を一定基準以上でクリアする」ので解禁で良いはずですし、ミラ(ポラリスコードの通貨)で解禁するならもっと緩くて良いはずです。
かなりのクレジットを落とすコアな音ゲーマーがそれが出来るようになる前にやめてしまうリスクが高い上に、解禁までが作業化しつまらなくなってしまう可能性も高まります。
解禁の重さは今の1/5〜1/4が妥当な所だと思います。値の修正だけなので比較的すぐ修正できるでしょう。既に解禁した人の保証についても今後行えるとなお良いです。
提言6.プレイに報酬をもっと付ける
現状ではトレーニングチケットと微量のミラしか手に入りませんが、これをもっと改善して、ミラをもっと手に入るようにしたり、プレイに役立つアイテム(無料ガチャチケットだったり、選曲時間延長チケットだったり)を付けても良いと思います。
これについては、ポラリスコードではスタンプイベントでの是正をはかれているのですが、正直不十分なように感じてしまいます。
提言7.ガチャ画面で10連出来るようにする
ガチャでお金を稼ぎたいのなら、ガチャ部分のシステムやUIはしっかりとしておくべきなのに、現状では10連が購買部経由でしか行えません。あまりに不親切ではないでしょうか。
比較対象としてオンゲキを挙げるのですが、オンゲキはカードメイカーという外付けの機器を用いてガチャを行います。
ただこのカードメイカーは結構面倒です。そもそも別機器に行くのも面倒だし、電子決済がないならわざわざ大量の100円玉を投入しなければいけません。
ただ、カードとして収集欲を満たせたり、記念品として持てたり、ホロを付けて高級な感じにしたりとかはできます。
それに比べてかなりお粗末なように感じました。
絶対に直すべきです。
提言8. 無料ガチャ券を出す
ガチャを回してもらうには、ガチャを回すことへの抵抗感をなくし、身近に感じてもらうことが重要です。
所謂ソーシャルゲームでは、ガチャの権利やガチャを回す為のアイテムをログインボーナスやイベント、ゲーム中での報酬等である程度配っています。オンゲキでもこの要素は初期から存在します。
それで回してもらうことで、ガチャっていいなぁ、こんなのが出るのであればもう少し回したいなぁと思う人が結構増えます。
ですが、ポラリスコードには現状そういった類が一切ありません。ガチャに課金しなければ、初期の無茶苦茶弱い、興味も少ないキャラクターでの編成使用を強制させられます。あまりにも厳しいです。
提言9.ガチャの値段を下げるorクオリティを上げる
ここまでの現状で、1連300円というソーシャルゲームに関連した金額設定をしているのは、あまりに強気過ぎると感じます。1回のガチャで得られるものとしては、同じKONAMIの麻雀ファイトガールが近いのですが、向こうは1連100円です。100円というのは、1クレと同じで、かなり気軽で、ある程度成功しているものと見受けられます。
ですので、今のガチャを続けるのであれば、値下げするか、300円払うに値するものを用意しなければならないと思います。現状、300円払うに値しているとはあまり思えません。
提言10.レーティングシステムをつける
現状、単曲で「編成が強くてオーディエンスが稼げましたね」「音ゲーが上手くて達成率が高かったですね」で終わってしまっています。
それで終わりでいいんでしょうか。いや、まぁそれでも良いと言えば良いのですが、客観的な指標があれば、目標が定まり、その目標に向けて音ゲーや育成を頑張ることができるのではないでしょうか。
ちょうど同じような例に、オンゲキでは、「バトルランク」という主に編成の強さを評価している指標と、「レーティング」という音ゲーの上手さを評価している指標があります。また、別の事柄だと太鼓の達人やbeatmania IIDXにある「段位認定」も音ゲーの上手さを評価しているものとしてあげられるでしょう。
そして、音ゲーマーは、そういった目に見える目標(皆伝、インペリアル、達人、虹レート、奏伝etc..)のために、ものすごいお金や時間を導入できる人々です。そういった人々に与えるモチベーションが、現状ではポラリスコードにはほぼありません。今からでも遅くないので、オンゲキの焼き直しでも良いので、付けるべきではないでしょうか。
その他思いつくものとすれば…
・e-amusement pass初回プレイを無料にする
・カードジェネレイターでもガチャを引き印刷できるようにする(権利的に難しいのかも)
・ガチャの被り時などでミラなどのアイテムをしっかりサブ景品を付ける
最後に
ポラリスコードには良い点もかなりあるために現状残念な状態となりかなり憂慮しています。
明らかに斜陽になっているAC音ゲーを活性化する起爆剤に是非ともなってほしいのです。成功して欲しいので、KONAMIの方々、何卒宜しくお願いします。
おーてぃん
追記
多くの方にこの記事を見ていただき、感謝します。
反応の中で、「これは確かにその通りだ」と思いましたものがありましたので、紹介します。
https://x.com/chroma7p/status/1780453066363248826?s=46&t=88R2Ij-TezxYYXEp9sQBKQ
https://x.com/chroma7p/status/1780454764322447814?s=46&t=88R2Ij-TezxYYXEp9sQBKQ
「他者が『こうすればいいのに』と思う時 そこにはできない理由がある」
それなりにノウハウの蓄積があるはずのコンマイがほとんど未完成の状態で出さざるをえなくなったのは完全に社内政治サイドの失態なので、「ここをこうしたほうが良いと思いますよ」というのはおそらく内外関わらずみんなそう思ってる
くろま(@Chroma7p)
そう、これはまさしくその通りで、
数回程度しかプレーしていない私でも思い浮かんでることを、恐らく数年にわたり開発してきたプロの方々が考えてない訳はないので、できない”理由(ワケ)”というのが存在するのは間違いありません。
それで、元ポストの方が言うように、KONAMI社内における意思決定サイドに問題がある事は、かなり確かなのではないかと考えています。
もしかすると、これで痛い目を見ることで、社内である意味の"洗浄"が行われることを、KONAMI社内の方々が願っているのかもしれません。
しかし、だからといってそれでゲームセンターを巻き込んで良いかというと、また別の話な気がしてなりません。
時間が解決してくれることを、願うばかりです。
間に合わなくなる前に。