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OS選択画面で自動起動させるOSの変更
(ここは、Ubuntu11.10で検証。12.04以降を使用している場合は、後半を参考にして下さい。)
デュアルブート以上をしていると、PCを起動した時に最初にOS選択画面が表示されますが、例えば、WindowsとLinux(Ubuntu)をデュアルブートしていると、デフォルトではタイムアウト後自動起動するOSはUbuntuになっています。
しかし、Windowsを起動する場合が多い場合は、デフォルト起動はWindowsにして置きたいですね。また、自動起動するまでのタイムもデフォルトでは、10秒となっていますが、この時間も変更したい場合がありますね。直起動したい場合は、5秒以下にしたい場合も有りますね。
この、デフォルト起動に関する設定は、GUIで簡単に設定する事が出来ます。
StartUp-Managerというアプリを使用すると簡単です。
Dashホームのアプリケーションの検索で“StartUp-Manager”で検索して見つからない場合は、インストールされていませんので、Ubuntuソフトウェアセンターで、“StartUp-Manager”で検索してインストールして下さい。
Dashホームのアプリケーションの検索で“StartUp-Manager”で検索
StartUp-Managerアイコン
上図のように、検索窓に、“Startup”位まで入力すると表示されるでしょう。
“StartUp-Manager”を開くと、上図のように表示されます。
“デフォルトのオペレーティングシステム”の右端の▲▼ をクリックして、表示された中からデフォルトに設定したいOSを選択します。
右端の▲▼をクリックすると、上記のように表示されます。
(上図は中間をカットしています。)
表示の中から選択して下さい。
今回は、デフォルト起動をWindowsにするのが目的ですので、Windowsを選択して閉じます。
もし、自動起動するまでの待ち時間を変更する場合は、“待ち時間(秒)”の項目の数値を変更してください。
少なくする場合は、少なくとも3秒以上付けておいて下さい。でないと、Ubuntuを起動するとき焦ります。
以上で、デフォルト起動の設定が終了。
デフォルト設定が切り替わりません。(設定した通りに機能しません。)
OS選択画面のOSリストの表示順番は変わらず、デフォルト起動に指定されているOS行が反転表示されるのみです。
指定OSの行が反転表示されていれば正常です。
上手く機能しない場合。
(上記に引き続きWindowsを例に取ります。)
Windowsを指定してあるにも拘らず、他の行、例えば先頭のUbuntuが反転表示されている場合。
PCを起動したときのOS選択画面のリスト行数を確認して下さい。
出来れば、大まかにメモを取って置きましょう。
Ubuntuを起動して、“StartUp-Manager”を開いてください。
“デフォルトのオペレーティングシステム”の右端の▲▼ をクリックして、OSリストを表示してください。
表示されている行数を調べてください。
PC起動時のOS選択画面のリスト行数と“StartUp-Manager”のリスト行数が同じ場合。
通常は、同じ行数なら問題なく使用できるはずです。
“StartUp-Manager”のOS選択をもう一度行って下さい。、
PC起動時のOS選択画面のリスト行数と“StartUp-Manager”のリスト行数が違う場合。
先に対処方法から述べます。
1:自分の自動起動させたいOSが、PC起動時のOS選択画面のリスト行の何番目に書かれているか調べます。
2:次に、Ubuntuを起動し、“StartUp-Manager”を開き、“デフォルトのオペレーティングシステム”の右端の▲▼ をクリックして、OSリストを表示します。
ここで、リストの選択を、1:で確認した行数と同じ行数にあるものを選択します。
結果的に、自分の選択したい物とは別の物を選択する事になりますが、是で、自分の選択したいOSがPC起動時のOS選択画面で、デフォルト選択され反転表示されます。
PC起動時のOS選択画面のリスト行数と“StartUp-Manager”のリスト行数が違う場合は、PC起動時のOS選択画面のリスト行数と同じ行数の物を、“StartUp-Manager”のリスト行から選択しましょう。
カーネルのアップデートをすると、起動しなくなる事があります。こういう場合に備え、旧バージョンでも起動出来るようになっています。しかし、旧バージョンの数が増えると、全てのバージョンを表示するのではなく、旧バージョンは、Previos Linux Versionsの中に入れられ、Previos Linux Versionsという表示になります。Previos Linux Versionsを選択すると、其の中の入れられている旧バージョンが表示されます。
GRUB (/etc/default/grub)を見ると解りますが、デフォルト指定するOSは、GRUB_DEFAULT=nで示されるように、上から何番目かのカウント数で指定しています。
そして、grub.cfg(/boot/grub.cfg)を見ると、Previos Linux Versionsにある旧バージョンは、全て、Previos ・・・として1カウントしかされません。
一方、“StartUp-Manager”の“デフォルトのオペレーティングシステム”の方は、旧バージョンの、Previos Linux Versionsに含まれた物も、其々1カウントして表示しています。そのため、両者での表示(行数)に喰い違いが出ます。
デフォルトオペレーティングの方の表示の下のほうにあるWindowsは、カウント数が多くなりますが、起動時OS選択のカウント数の方は少ないため、デフォルトオペレーティングのカウント数は無効となり、0が設定されてしまうようです。
つまり、“StartUp-Manager”の“デフォルトのオペレーティングシステム”の設定は無効となってしまうようです。
Previos Linux Versionsにあるものを自動起動OSにしたい場合は、GRUBの書き換えが必要となります。(この場合は、チョット面倒な事になります。もし書き間違いがあると、最悪PC起動不能になります。)
なお、grubのGRUB_DEFAULT=nの行数カウント(n)は、0、1、2‥と0から数えます。
<<ここまでの設定例は、Ubuntu11.10の場合ですが、12.04以降では、“StartUp-Manager”は無くなたようです。
<<従って、ここまでの部分は、参考程度に留めておいてください。
<<12.04以降は、後記の“GRUBを直接書き換える”を参考にして下さい
序でにもう一つGUIで変更するアプリを紹介。
<このアプリは、私の場合は上手く動作しませんでしたが、興味のある方は試して下さい。>
アプリは、“grub-customizer”です。
“grub-customizer”はUbuntuソフトウェアセンターには有りませんので、PPAの追加を行ってからインストールします。
端末で、次を実行すると、PPAの追加から、“grub-customizer”のインストールまで行えます。
$ sudo add-apt-repository "ppa:danielrichter2007/grub-customizer"
パスワード入力
途中で、“Press [ENTER] to continue or ・・・”で入力待ちとなっているので、「Enter」。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get insutall grub-customizer
以上。
“$ sudo apt-get insutall grub-customizer”の部分は、Ubuntuソフトウェアセンターを開いて、“grub-customizer”と検索して、インストールしても良いです。
もし、検索結果に表示されない場合は、次の差分更新を行ってみて下さい。
$ sudo update-apt-xapian-index -u (sudoの後と最後の-uの前に半角スペースがあります。)
“grub-customizer”を起動。
リストから選択して、“↑↓”で移動できます。
1をクリックすると、リストが表示されるので、デフォルトにしたいものを選択。
2は前回選択したものが自動的に選択されるようです。
3はカウントダウンタイムの変更ができます。
以上ですが、色々試してみましたが機能しませんでした。
https://launchpad.net/grub-customizer を見ると別バージョンも有る様なので、興味のある方は試してみて下さい。
GRUBを直接書き換える。
上記のStartUp-Managerなんですが、Ubuntu12.04では無くなった様です。
Ubuntuソフトウェアセンターで探しましたが見つかりません。
(若しかしたら、リポジトリがなくなってしまったのかも?)
と言う事で、GRUBを直接書き換えてしまいましょう。(12.04以降に限らず11.10以前もGRBU2なら同様です。)
私は、GRUBについてはあまり詳しくはないので、書き換えを行う場合は、自己責任で行ってください。
(私は、以前から此の方法を取っていました。)
取り敢えず、/boot/grub/grub.cfgと/etc/default/grubをテキストエディタで表示し、grubの内容を書き換えます。
其々システムファイルですので、単にテキストエディタで開いて書き換えても保存する事はできません。
此れは、権限がないためです。
上記の2つのファイルを管理者権限で開き、書き換えを行います。
次の例はUbuntu場合です。(GRUB2を使っている場合。)
PC起動時のOS選択画面でデフォルト指定したいOSが何行目にあるか調べておいてください。
(最初の行は0として数えて、0、1、2、・・の様にカウントしてください。)
端末を起動します。
sudoを使って、grub.cfgとgrubをgeditで開きます。
上図の■の部分にはログインユーザ名が入ります。
下線の部分を実行し、パスワードを入力。
$ sudo gedit /boot/grub/grub.cfg /etc/default/grub [Enter]
for ■: パスワードを入力して[Enter]
gedit(テキストエディタ)が開き、“grub.cfg”と“grub”が表示(タブで切り替え)されています。
上図は、“grub.cfg”の表示です。
下線部に、“grubから設定せよ”となっているので、上図の[grub]タブを開きます。
“grub”の設定。
1:カウントダウン後に、自動起動させるデフォルトのOSを指定します。
2:カウントダウンタイムを指定します。
(直ぐにデフォルト起動させたい場合でも、最低でも3sec以上が良いでしょう。)
1のデフォルト起動OSの指定方法。
“grub.cfg”の内容を見ると!。
リストを下に辿ると、上記の矢印の表記の場所があります。
ここ以降に、起動時に表示されるリスト部が含まれる記述があります。
さらに下に辿ると。
“menuentry”と記述された部分があります。この行が、起動時のOS選択リストに表示される部分が含まれています。
右側の下線部に注目すると、起動時のリストと同じ記述となっています。(“menuentry”は矢印までが1行です。)
このように、“menuentry”行1つが、起動時リストの1行に当たります。
更に下に辿ると。
上図の様に“menuentry”行があります。同じように右下線部にリスト表示部と同じものが記述されています。
この様に、自分のデフォルト設定したいOSが何番目の“menuentry”かを調べます。(最初の行は0からカウント。)
途中に、“Previos Linux Versions”行がある場合は、其の行のみを1カウントし、“Previos Linux Versions”の中はカウントしません。
上記で調べた値を、“grub”の“GRUB_DEFAULT=○”の○部分に書き込みます。
“って面倒!。”って思うでしょう。
だから、端末の起動の前に記載した、PC起動時のOS選択リスト画面で調べておいた値を、“GRUB_DEFAULT=”に書き込めば良いんです。
何故こんな面倒なことを書いたかというと、上記の数値で記入する方法以外にも、上図の右側下線部を、前後の ’を含めて数値の代わりに記入しても良いんですよ。
(返って記入が面倒!。そんな事はないですよ。コピペという武器があるじゃないですか。)
これで一応“grub”の記入は終わりました。
“grub”タブ右の“X”で閉じます。
“変更されているので保存しますか?”の旨のメッセージが表示されるので“保存”してください。
“grub.cfg”タブの方は変更していないので其の儘“gedt”を閉じます。
これで終了ではありません。
GRUBを変更したあとは、次を端末で実行してください。
GA-sda1-32:~$ sudo update-grub
ピンク文字の部分を入力して[Enter]して下さい。
以上で終了です。再起動して確かめて下さい。
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