県が事務局の団体の活動費を不正使用か 守谷市職員 懲戒免職

茨城県と守谷市は、高速道路の建設工事の促進活動を行っている2つの団体の口座からあわせて320万円余りを不正に引き出していたとして、県の道路建設課に派遣されていた守谷市の20代の男性職員を懲戒免職の処分にしたと発表しました。

31日付けで守谷市が懲戒免職の処分にしたのは、市が、去年4月から県の道路建設課に派遣していた28歳の男性職員です。
この男性職員は、ことし4月までのおよそ8か月間圏央道と東関道水戸線の建設工事の促進活動を行っている県が事務局の2つの団体の預金口座から30回にわたって、あわせて325万円余りを不正に引き出したということです。
この職員は、2つの団体の活動費の管理を担当していて上司の決裁をえずに定期預金を解約するなどしていたということです。
ことし6月に別の職員が預金残高を確認したところ、金額が減っていたため不正がわかりました。
この職員は口座からの引き出しを認めたうえで「借金の返済や生活費に充てていた」などと話しているということです。
2つの団体は、今月23日に水戸警察署に業務上横領の疑いで被害届を提出したということです。
県は、再発防止策として預金通帳や届出印を自由に取り出せないよう常に施錠して保管するほか、預金口座から引き出した金額の確認を徹底するとしています。

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