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「みなさんが『オー』と言ってくれたのがうれしかった」浅田真央さん、西武戦の始球式で見事なノーバウンド投球
◆西武―楽天(23日、ベルーナドーム)
プロフィギュアスケーターの浅田真央さん(33)が始球式に登場した。
ゆっくりと振りかぶり、左足を高く上げてから右腕を大きく振ると、高い弧を描いたボールがノーバウンドで捕手のミットに収まり、場内から大きな歓声に包まれた。浅田さんは「目標だったノーバウンドで投げることができたので、西武ライオンズさんにも頑張ってほしい」と笑顔で話した。
浅田さんは愛知県出身。2010年バンクーバー五輪で銀メダルを獲得し、世界選手権優勝3回、四大陸選手権優勝3回、グランプリファイナル優勝4回などフィギュアスケートのトップ選手として世界で活躍した。17年に現役引退後は引退後はアイスショーを開催してフィギュアスケートの魅力を全国で伝えている。
浅田さんは自分のスケートリンクをつくるという長年の夢を実現させる「MAO RINK PROJECT」を23年3月から開始。不動産事業などを手がけるグループ会社の立飛ホールディングとともに進めており、今年11月に同社が本社を置く東京都立川市にスケートリンクをオープンする予定。
この日の楽天戦が同社による冠協賛試合「TACHIHIスペシャルデー」として開催されたため、浅田が始球式を務めることになった。浅田さんは「始球式を務めたのは2回目でした。前回(バンテリンドームナゴヤ)の時はバウンドしてしまったので、昨日と出番前に練習しました」と明かした。見事なノーバウンド投球で1回目のリベンジを果たし「観客のみなさんが『オー』と言ってくれたのがうれしかった」と白い歯をみせた。
11月にオープンするスケートリンクについては「滑るのが楽しみ。たくさんのアイススケーターにスケートの楽しさを伝えていきたい」と言葉をはずませた。