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小林よしのり
2021.10.2 10:06日々の出来事

劣化が止まらない国民の象徴は不可能である

皇族には反論権がない。
「それは違う」「それは嘘だ」「それは名誉棄損だろうが」
バッシングに対していちいちそんな反論をしていたら、
品位が損なわれる。

不条理なことに、皇族と婚約してしまった人にまで、
反論権がなくなってしまう。
小室圭氏がいちいち反論していたら、眞子さまと結婚
する人の品位が疑われるという有り様になってしまう。

マスコミと底意地の悪い大衆は、そこを突いてくるのだ。
小室圭をバッシングすれば、眞子さまが苦しむことになる。
だから小室氏をバッシングすることで、破談に追い込み、
眞子さまを不幸にしたいのだ。
不幸にした上で、同情するふりをしたいという暗い欲望が
大衆の中には潜んでいる。

「反論権のない皇族を誹謗中傷する。皇族の婚約者を
犯罪者に仕立て上げようと血まなこになる」
それが大衆というものだ。

「人権が著しく制限された、国民ではない皇族」はやはり
奴隷あつかいになってしまうのだ。
大衆の不満のはけ口として、誹謗中傷のサンドバックに
なってしまうしかないのだ。
大衆にとって皇室への敬意は、奴隷制を維持するための
方便に過ぎない。

皇室の方々が、いくらご自身の品位を清浄に保とうと
努力されても、国民の劣化は止まらない。
本気で皇室を残したいのなら、根本的な皇室改革をしな
ければ不可能だろう。
だが、そんな危機感も国民は持っていないのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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