自公11静岡県議 旧統一教会と接点 本紙取材 パー券購入・選挙支援など

2022年10月12日 08時12分
 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との関わりについて静岡県議全六十七人に取材したところ、十一人が何らかの接点があると回答した。県議会最大会派の自民改革会議(四十人)が十人と大半を占め、パーティー券を購入してもらったり、教団の会員が選挙に関わったりしていた県議もいた。公明党県議団の一人も接点があった。
 本紙は全県議に旧統一教会との接点について(1)パーティー券購入など金銭の授受(2)選挙での支援(3)イベントの出席や祝辞など−を尋ねた。親族企業が教団に建物を貸していたことが分かっている落合慎悟氏=藤枝市=は「(質問事項では)該当なし」と回答した。
 金銭面では、自民の相坂摂治氏=静岡市駿河区=が教団の関係者にパーティー券五千円分を三年間購入してもらったと回答。杉本好重氏=浜松市中区=は今年四月の党県連主催のパーティー会費(一口一万円)三口分を購入してもらったという。藤曲敬宏氏=熱海市=はイベントに二回参加し、会費計二千円を支払った。取材に教団の会員であると明かしていた藤曲氏は「昨今の報道で教団の問題点が完全に解決していないことを知り、その事実を受け止め、九月に退会した」と説明。「今後は関わりを持たない」としている。
 選挙協力では、相坂氏は二〇一九年の前回県議選で、関係者とその友人が電話で有権者に支持を呼びかけるボランティアをしていた。佐地茂人氏=静岡市駿河区=も選挙ボランティアの中に会員がいた。藤曲氏、江間治人氏=磐田市=も会員が電話かけのボランティアをしたことがあると明かした。推薦は四人ともないとした。杉本氏は複数の会員に後援会に入ってもらったと説明したが、選挙には関わっていないという。
 イベント関連では、宮沢正美氏=三島市=が関連団体が主催する自転車イベント「ピースロード東静岡」の実行委員会顧問を務め、佐地氏は実行委員長だった。藤曲氏と相坂氏、杉本氏、江間氏のほか、加藤元章氏=沼津市、望月香世子氏=静岡市清水区、市川秀之氏=浜松市浜北区、飯田末夫氏=同市南区、公明の盛月寿美氏=静岡市清水区=は教団または関連団体のイベントに出席していた。

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