もっと力強く開き直ろう。
旦那のDVから緊急避難された女性の方に熱海の家を譲り、東京で家なき子をやっている。昨夜は、25歳の一人暮らしの女性Y様の家にお世話になった。若い女性の家に泊まったと書くと「よろしくやってんじゃねえよ」と野次馬たちからディスられるが、泊める方も、泊まらせてもらう方も、なかなかの命懸けである。何もかもが罠で、ボコボコにされたり、身ぐるみを剥がされるかもしれないリスクを犯している。
優しく知的で野性的なY様は、人間的に完成をしていた。25歳で完成してしまったから、暇で仕方ないと言った。私も暇で、Y様も暇で、平安貴族のように優雅なひとときを過ごした。家がない生活はなかなか大変だが、素敵な人に出会うと「家がなくてよかった」と思う。帰り際、Y様から「お金はありますか?」と聞かれた。私は「あります」と言って、所持金二千円を掲げた。Y様は「ちょっと待ってください」と言って、私の所持金を二倍にしてくれた。お金はこう言う時に使うものだと思う。そう言ったY様は、ヘタな男よりずっと格好よかった。
真に良質な出会いは、それがどれだけ良識から外れていようが、栄養になる。言っちゃいけないことを言う人や、やっちゃいけないことをやる人は、良識的にはアウトだが、人生的には最高だ。面白い人に会うたびに、よし、俺も残りの人生は面白いことしかやらないぞ、死んでしまっても構わないから、やったらダメだと言われていることを全部やろう、精一杯面白く生きて「ああ愉しかった」と言って死ぬのだ、的な気持ちになる。性格的に、家で寝ているより、家の外で動物や動物みたいな人間と戯れている方が元気になる。平和は好きだが、平和過ぎると腑抜けになる。私は、事故りたいのである。
人間の幸福は食欲と性欲と睡眠欲にかかっている。美味いものを食べ、好きな人と過ごし、良質な睡眠を取る。残りの時間はおまけである。仕事を辞めて家に引きこもり「私はう○こ製造機です」と自分を卑下する女性に会ったが、自分を卑下してはいけない。自分を否定しても誰も幸せにならない。あなたは間違っていない。ダメでもいいのではなく、ダメじゃない。それでいいのだ。あなたみたいな生き方こそが、人類のお手本である。もっと力強く開き直ろう。弱いけど頑張って生きる的な健気な開き直りではなく、大胆に開き直る。それは「返り咲く」とも言える。三大欲求に集中し、三大欲求を満たし続ける。弱いのではない。強いのである。
つまらないことはやらない。面白いことだけをやる。先のことは考えない。考えなくてもうまく行く。必要なものは与えられる。宇宙を信じる。お先真っ暗は俺たちのデフォルト。お先真っ白は空虚。お先真っ暗は宝箱。どうなるかわからないからこそ面白い。何が起きても面白いじゃねえかと言ってみる。言ってみると、本当にそうなる。今日も明日も寝る場所はない。昼間の予定も何もない。生きられるだけ生きて、野垂れ死ぬ。東京で暇をしている。会える人は会おう。行ったことのない場所に行ったり、食べたことのないものを食べよう。眠いなら、眠ろう。落ち着いている場合ではない。踊ろう。
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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