算数の問題を解くとき、意識したいのがどれだけ楽をするかということ。
計算問題の答えは一つですが、「計算方法」にはバリエーションがあることも珍しくありません。
その中でもできるだけ簡単なルートを選んだ方が、計算ミスが少なく正解しやすいのです。
では今回の問題、あなたは楽な方法を使って計算できるでしょうか?
問題
次の計算をしてください。
(297+27)+73
制限時間は3秒です。
解答
正解は、「397」です。
制限時間内に計算することはできたでしょうか?
「繰り上がりが多発して途中で分からなくなってしまった」という人は、楽して計算するための方法が見つからなかったのかもしれませんね。
次の「ポイント」で、秒で計算するための計算方法を確かめてみましょう。
ポイント
今回の問題のポイントは、結合法則を使うことです。
結合法則とは?と疑問に思った人は、次の式を見てください。
結合法則
(a+b)+c=a+(b+c) →a+bから計算しても、b+cから計算しても答えは同じ
(a×b)×c=a×(b×c) →a×bから計算しても、b×cから計算しても答えは同じ
簡単に言えば、「足し算と掛け算はどこから計算しても答えは同じだよ」という法則です。
では、改めて今回の問題を見てみましょう。
(297+27)+73
まず297+27を計算しようとすると、一の位も十の位も繰り上がりが起きて大変です。
73を足す際も、あわてると計算ミスが発生しそうですよね。
そこで、結合の法則を使い、次のように順番を変えて計算します。
(297+27)+73
=297+(27+73)
=297+100
=397
27+73から計算すれば、こんなに簡単に計算が終わるのです。
これなら、計算ミスもほとんど起さず、スピーディーに答えが出せますね。
まとめ
今回の問題はいかがだったでしょうか。
結合法則という名前を無理に覚える必要はありませんが、法則の内容「足し算と掛け算はどこから計算してもよい」は、ぜひ身に付けておきたい知識です。
数々の計算を楽にし、あなたを正解に導いてくれるでしょう。
もっと結合の法則を試したいという人は、ぜひ他の問題にも挑戦してみてくださいね。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
結合法則の問題にもう一問挑戦!