池袋アニメーションフィルハーモニー、反AIに焼かれる

 

 2024/6/19、池袋アニメーションフィルハーモニーが、7/10に開催する第一回演奏会において、ゲスト出演予定だった高橋洋子氏が出演をキャンセルした事を公表。この演奏会は宣伝ポスターにAIイラストを使用したため、少し前から反AIが群がり、焼かれていた。

 

 「イベントが威力業務妨害を受けて潰される」という点では、2024/3/14のAI朗読劇事件によく似ているが、AI朗読劇が「反AIテロリストによって関係者に危害が加えられる可能性があるので中止」としていたのに対し、本件は「運営が『全面的に自分たちが悪かった』と言っている(実際に悪かったかどうかは別)」「高橋洋子氏は単に騒ぎになったから降りたのではなく、元々の思想が反AIなので自分から降りた」という点で違いがある。

 

 

 ただ、いずれにしても、AIを使用する際の最大のリスクが、著作権に抵触して誰かに訴えられること」ではなく、「誰にも訴えられないが、反AIテロリストからテロ攻撃を受けて潰されること」になったのは間違いないようである。

 

 その後6/21にかけて、池袋フィルの代表・松下洋氏は、全面的に謝罪したのみならず、群がってきた反AIにデマを吹き込まれて自身も反AI化してしまった。なぜこれほど知識も覚悟もない人間がAIイラストを採用しようと思ったのか、大きな謎である。